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「国後島・北側の西岸に漂着している可能性…」新たな“漂流シミュレーション” 12人の懸命な捜索続く

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 北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船が遭難した事故の最新情報です。

 北海道警は5月16日から、知床半島東側の海岸線・約70キロの捜索を開始しました。

 道警本部警備部 古村 英範 災害対策官:「まだ12人が発見されていません。家族の思いにしっかりと応えるために、綿密な計画を実施してもらいたい」

 道警が捜索するのは、知床半島東側の羅臼町から別海町の野付半島にかけてです。

 江上 太悟郎 アナウンサー:「奥に見えるのが国後島。風も波も穏やかな標津町の港から、道警が捜索を開始しました。消波ブロックの隙間をくまなく探しています」

 約70キロの海岸線を、警察官9人が4日間かけて、歩いて捜索する予定です。ヒグマが生息する地域が近いため、クマ鈴やクマスプレーを持参しているということです。

 道警 古村 災害対策官:「上空からの捜索で、死角となるような岩場や消波ブロックなどの間を重点的に捜索する」

引き揚げを待つ船

 4月23日に起きた観光船「KAZU1(カズワン)」の沈没事故。これまでに14人が死亡、発生から3週間以上が経ちましたが、いまだ乗客・乗員12人は行方不明のままです。

 「KAZU1(カズワン)」は水深115メートルに沈んでいて、調査と引き上げのため「飽和潜水」の装置を積んだ作業船「海進」と「早潮丸」が5月17日、網走港に到着する予定です。早ければ5月19日にも潜水士による作業が始まる見通しです。

 一方、5月6日には現場海域から知床半島を隔てて、反対側の北方領土の国後島で、乗客の可能性のある女性の遺体が見つかっていて、警察などでは行方不明者が漂着している可能性があるとみています。

新たなシミュレーション

 そんな中、水難学会が5月16日、公開したのが知床半島周辺の、海面の風の影響を考慮した新たな「漂流シミュレーション」です。

 水難学会 犬飼 直之 理事:「今回は水面近くに浮いたり沈んだりする場合の流れと、海上風に直接押される効果を入れて計算している」

 シミュレーションでは、国後島の北側に漂着している可能性が、新たに示されました。

 犬飼 理事:「4日の夕方から5日の朝にかけて、国後島に吹き付ける風向きだった。漂着している可能性があるエリアを考えると、国後島の北部を中心とした西岸周辺に漂着している可能性が高いだろう」

 一方で、海流や風向きを考慮すると、今後はオホーツク海の方向に漂流する可能性が高いということです。

 今後は、梅雨前線の影響で北東に風が吹き続けるとさらに北に流される可能性が高いということです。

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