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「カズワンに乗船する予定でした」「ニュース見る度、涙が出る」…それでも知床を訪れる観光客たちの思い

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 北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン、19トン)」が沈没した事故から21日目。事故は知床観光にも影を落としています。

 コロナ禍からの脱却を模索していた矢先の事故。知床を訪れた観光客はどんな思いを抱いているのでしょうか?

 この春の大型連休に知床を訪れた観光客。沈没事故の影響で敬遠する人がいた一方で、久しぶりに行動制限がないということでやって来た人も。

 斜里町ウトロの道の駅を訪れた観光客は。

 別海町からの観光客:「胸が痛いです。ニュースを観る度に涙が出ますよ。今、観光客が遠のいてると思うんです。だからこそちょっとでも足を踏み入れたいなと思いました」

 千葉県からの観光客:「運航会社に問題があっただけなので、他の人たちは関係ないかなと思っている。みんな事故の影響を払拭しようと頑張っているだろうし、応援したいなと思って、旅をやめようとは思わなかったです」

観光客は年間110万人から60万人台前半に

 例年、年間110万人あまりの観光客が訪れていた斜里町。コロナ禍に見舞われたここ2年は60万人台前半にまで落ち込んでいました。

 行動制限のない大型連休を復活への足がかりにと願っていた矢先の事故。大型連休の営業を終えた道の駅のスタッフは。

 Q.例年と比べて観光客は?

 道の駅スタッフ:「来ないのではって言っていたが、思ったよりは来てもらえた。観光客が私たちに優しくしてくれる。応援してくれる気持ちがあるのかな」

自然と野生動物にあふれる知床

 東京から知床峠を訪れていたこちらの夫婦は、3か月前から北海道旅行を計画していました。

 東京からの夫婦:「5月10日にあの観光船に乗る予定だったんですよ、カズワン。他に4社くらい観光船の会社がありますが、5月10日はあの会社しかやってなかったんで予約したんですよ。キャンセルの連絡は電話できました。『事故があったので、今回は実施できません』と」

 「Q.今後、船に乗られる機会があれば?」

 東京からの観光客:「ちょっと乗りたくないですよね」

 東京からの観光客:「利用者には内情はわからないと思う。予約時も全く(問題に)思いませんでした」

 今回の事故を通して、改めて知床の自然に思いをはせた人も。

 釧路市からの観光客(85)「もう遠出をするのは最後かなと思って、最後の思い出として(知床まで)遠出してきました。私たちもやがて自然に返っていく人間なので、それが近づいてきてることで、自然への畏敬というか。楽しさの裏に自然の危険が常にあるんだってことを、この事件を通してなおさら考えなければいけないんじゃないかなと思ってます」

 さまざまな思いとともに、知床はこれから夏に向けて観光シーズンのピークを迎えます。

(KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字)

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