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知床遊覧船 安全管理規程が公表 “ずさんな管理体制”はっきりと…「社長になってはいけない人物」

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 国土交通省は5月11日、「KAZU1(カズワン)」の運航会社「知床遊覧船」が定めた安全管理規程を公表しました。

 さまざまな規定違反が明らかになり、今後の検査体制のあり方が課題となりそうです。
 安全管理規程は観光船の運航会社に作成と国への提出が義務付けられています。

 出航の判断基準や船との連絡方法、コースなどが詳しく記載されたものです。

 「知床遊覧船」の安全管理規程はA4サイズで32ページに及びます。これに違反し航行していました。

出航の判断

 出航の判断基準となる風速や波の高さについて、桂田精一社長は4月27日の会見で…。

 知床遊覧船 桂田 精一 社長:「安全管理規程には数値は出ていない」

 しかし実際には、航行中に風速8メートル以上、波高1メートル以上になるおそれがある場合は出航を中止しなければならないと定められています。

 事故当日の予報では強風注意報に加え波の高さは1.5メートルのち3メートルで基準を超えていました。

船との連絡方法

 船との連絡方法は衛星電話、携帯電話、業務用無線と定められていますが、衛星電話は故障し船長の携帯電話はコースの大半でエリア外、無線もアンテナが壊れ受診できない状態でした。

 非常時の連絡表を見ると規程で置くことが定められた経営トップ、安全統括管理者、運航管理者の全てが桂田社長となっています。補助者の名前はありません。

緊急時の連絡体制

 このような体制について専門家は。

 東海大学 山田 吉彦 教授:「現実問題として補助者がいないというのは大きな問題です。それが通ってしまうシステムになっているということです。名前さえ埋まっていれば、現実が伴わなくても運航が認められてしまっているという現実に問題がある」

 定められた運航管理者の責務も果たされてされていませんでした。

 船長から事業所への連絡が異常に遅延している場合、運航管理者が船の状況を把握する措置を講じできない時には直ちに海保などへ通報しなければならないと書かれていますが運航管理者である桂田社長は事故当時不在でした。

桂田精一社長

 東海大学 山田 吉彦 教授:「桂田社長は自分が何をすべきでどんな立場になっているのか認識がなかったと思う。客の安全を第一に考えなければいけないクルーズ会社の社長になってはいけない人物」

 安全管理規程が実効性を伴うよう検査や行政指導の強化が必要となりそうです。

  • みんテレ