暴力団事務所“代紋”が住民に見える… 北海道警初の「中止命令」 住民意識調査で“8割”「恐怖感じる」

北海道警本部
暴力団事務所の中にあるいわゆる“代紋”などが住民に見えるため不安を覚えさせるおそれがあるとして、見えなくするよう北海道警が命令しました。
命令を受けたのは、北海道苫小牧市の指定暴力団・稲川会・小林組の51歳の幹部の男です。
北海道警によりますと、指定暴力団稲川会の傘下組織である小林組の事務所では、一階の窓に小林組を彷彿とさせる「紋章」いわゆる“代紋”と「小林興業」という文字を数年間にわたり掲げていて、周辺の住民が見えるようになっていました。
道警は、2021年4月20日から5月6日にかけて周辺住民100人ほどに意識調査を実施。その結果「暴力団事務所だと分かっている」と答えたのは約75%、「恐怖を感じる」と答えたのは約80%だったということです。
そのため道警は住民に不安を覚えさせる恐れがあるとして、5月10日午前10時ごろ法律にもとづき「中止命令」を発出。“代紋”などを見えなくするようさせました。
小林組側は、その日のうちに布で隠したということです。
道内で、指定暴力団傘下の団体の“代紋”に「中止命令」出されたのは初めてだということです。