沈没のカズワン 通信手段は"使用禁止"のアマチュア無線…常態化していたと元従業員の証言あり 知床
北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン、19トン)」が沈没した事故で、カズワンを運行する「知床遊覧船」が業務連絡に、使用が禁じられているアマチュア無線を日常的に使っていたことが分かりました。
元従業員:「私たちのところ(知床遊覧船)はアマチュア無線。衛星電話もついているが使うことはない。アマチュア無線で足りていた。業務に使ったらだめ。9割は業務で使っているけどね」
元従業員はこのように述べ、アマチュア無線の使用が会社で常態化していたことを証言しました。
知床遊覧船をめぐっては、事務所の無線アンテナが壊れていたうえ、船の衛星電話も故障。
さらに、現場海域でつながりにくい携帯電話が、通信手段として登録されていました。
こうした事態を受け国土交通省は、全国の小型旅客船事業者に対し、通信設備などの緊急安全対策を実施する予定です。