ヒグマ巣穴調査で2人襲われた三角山…新たな痕跡なく自然歩道の"閉鎖解除" 注意呼びかけは継続 札幌市

クマの巣穴を調べるハンターら(2022年4月1日)
今年3月末、ヒグマの巣穴調査中に男性2人がヒグマに襲われ、全面閉鎖されていた札幌市の自然歩道が5月9日、閉鎖が解除されました。
閉鎖が解除されたのは札幌市の自然歩道「三角山~盤渓ルート」です。
札幌市西区山の手の三角山では3月31日、西側の山頂付近でクマの巣穴を調査していた委託業者の男性2人がヒグマに襲われてケガをし、札幌市は自然歩道を全面閉鎖していました。
当時、巣穴には体長1・5メートルほどの雌のヒグマと、体長30センチから40センチの子グマが2頭いたということです。

札幌の市街地に隣接する三角山
5月9日午前9時から、市職員と猟友会など9人が閉鎖されていた歩道の全ルートとヒグマの巣穴を確認しましたが、新たなヒグマの痕跡は見つかりませんでした。
これを受けて札幌市は5月9日午後3時をもって自然歩道の閉鎖を解除しました。
札幌市は、自然歩道の入り口3か所とルート上の数か所に「ヒグマ出没注意」や「自然歩道のルートから外れないこと」と記した注意喚起の看板を設置しました。
また札幌市は、自然歩道を歩く際、数人で歩くほか、ラジオや鈴などで音を鳴らしたり、クマよけスプレーを持つよう呼びかけています。