【詳報】家族に補償は…説明会開催 「1人最高1億円とか出しても、まだ余るような形」桂田社長の言葉は?
北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン、19トン)」が沈没してから5月7日で2週間。運航会社の社長が弁護士とともに出席し、家族に補償について説明しました。
(北海道斜里町から江上 太悟郎 アナウンサーの報告に午後6時の現地対策本部の説明を一部追加)
斜里町役場ウトロ支所です。7日午後1時から始まった説明会では冒頭、カズワンの運航会社、知床遊覧船の桂田精一社長が「この度は本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げました。
桂田社長は7日正午ごろに、報道陣の問いかけに応じず足早に会場入りし、その30分後に9つの家族25人が入り説明会に臨みました。
説明会の冒頭、桂田社長は、「この度は本当に申し訳ありませんでした。お集まりいただきありがとうございます」と頭を下げながら謝罪。最後にもう一度頭を下げたということです。
冒頭の謝罪の後、同席した弁護士から補償に関しての説明があり、社長の口からは具体的な話はなかったということです。
家族からは、「弁護士が説明していたが、自分たちで弁護士を立てていいのか」
「連絡先が決まっていないので、どうやってコンタクトすればいいのか」「保険の約款を見せてほしい」などの質問が相次ぎました。
家族から桂田社長には「弁護士にいつ依頼したのか」との質問があり、桂田社長は「事故後すぐに対応した」と答えたということです。
説明会は1時間ほどで終わりその後、弁護士が個別に家族の相談に応じたということです。
説明会には、オンラインでも家族およそ15~20人が参加しました。
知床遊覧船が加入している保険の適用について、桂田社長は、初めての記者会見が開かれた前日の4月26日、電話で「保険のほうも、保険入っています。今24人ですから、あ、26人ですから、1人最高1億円とか出しても、まだ余るような形なので、そちらのほうは問題ないかと思いますけど」などと話し、通話記録が残されています。
(KAZU1の「ワン」は正式にはローマ数字)