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ミシャ監督 亡き師匠オシム監督を語る “朝方までウィスキーを飲みながらサッカーを語り合った”

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ミハイロ ペトロヴィッチ監督(2022年2月撮影)

 サッカーJ1の北海道コンサドーレ札幌のミハイロ ペトロヴィッチ監督(64)は5月2日、旧ユーゴスラビア代表監督で、ジェフユナイテッド市原・千葉、日本代表監督を歴任し5月1日に80歳で逝去したイビチャ・オシム氏について、インタビューに応じました。

 ペトロヴィッチ監督はオシム氏とは、オーストリアのSKシュトゥルム・グラーツ時代、監督とコーチという間柄となり、28年間の付き合いと語りました。そのオシム氏との思い出を話してくれました。

 「偉大な監督が亡くられたということで非常に悲しい気持ちでいっぱい。私はオシムさんと28年間、非常に濃い時間を過ごした。多くのことを彼から学び、私にとってオシムさんは師匠であり、私にとって先生であった」

 「オシムさんは彼の人生そのものがサッカーであり、サッカーと共に生きた人」

 「彼はサッカー界のイノベーター。新しいことを常に考えて、常に時代を切り開いていった人だと私は思っている」

 「世界中の誰よりもサッカーの方向性がどのように向いていくかというのを見抜く力がすごかったと思う。世界中のどの監督よりも先を見据えたチーム作り、サッカーの考え方を取り入れて、サッカー界に影響を与えた人物」

 「サッカーに対するアイデアが常にあふれて出てくるものがあり、私はサッカーに関するある意味、“天才”だと思う」

 Q.オシム監督とのエピソード
「オシムさんはお酒も好きな人でしたけど、深夜、朝方まで飲みながらサッカーのことを語り合った。多くのことは彼から夜中に教わった。深夜、彼はあまり寝ないが、サッカーを深夜ずっと見ていますし、サッカーを語っていました。常にサッカーの話を昼夜問わずしていて、特に私は夜、彼から話を聞く中で色々なことを学んだ」

 「時には酒、時にはウィスキーを飲みながら、多くのサッカーのことを語った」

 「オシムさんはあまり寝ない人。私より年上ですけど、夜、我々は酒を飲みながらサッカーの話をするんですけど、(オシムさんは)寝ていないのに非常にすごくフレッシュ。二日酔いもなくスッキリした顔で出てくる。逆に私は頭が痛くて顔も足も腫れていた。朝がきつかった思い出があります。彼は本当に寝てないし、お酒も飲んでいたし、なんであんなに寝なくても元気なのかなといつも思っていた」

 「私自身、彼の下で仕事させてもらった中で、そういったスタイルに慣れるのにも私も時間がかかった」

 Q.1964年東京五輪に来て日本に良い印象を持ったと聞いた。オシムさんの影響を受けて日本に来たのですか?一番オシムさんに影響を受けたことはー
「オシムさんという人は、例えばレアル・マドリードからオファーが来てもおそらくそこには行かないような監督。サッカーに対して特別なものがあり、自分のやりがいと自分自身がサッカーで影響力を与えていきたい。例えばそれが日本だったんですけども、日本サッカーに私が持っている何かを“伝えていきたい”“成長させていきたい”という思いがあったからこそ、日本に来て仕事をしたのだと思う」

 「彼は日本に行ってからシーズンオフに(オーストリアの)グラーツに帰ってきた時に良く私に日本のことを話してくれた。日本の文化は素晴らしいこと、日本の人たちの勤勉さ、優しさ、色々な日本の素晴らしさを私に話してくれました。彼は本当に日本を愛していたと思います」

 Q.オシム氏が監督だった時にミシャ監督がコーチだったと聞いているがー
「私は8年間、SKシュトゥルム・グラーツというチームでプレーをしていて、1993年に現役を終えて、そこでユースの監督になった。その翌年の1994年にグラーツの監督をやられて、その時から監督とコーチの間柄です。それが28年前の話です」

 Q.最後にオシムさんとお会いしたのはいつですかー
「この間の12月のオフの間で、別れ際にグラーツで会いました」

 Q.その時もサッカーの話を
「いつも(サッカーの話)オシムさんとはテーマはサッカーしかない。彼にとってサッカーは人生そのもの」

 「グラーツはあまり大きな町ではないし、住んでいるところも遠くはないので、家族同士の交流はありました」

 Q.色々なことを学んだとおっしゃっていましたが、具体的にはー
「多くの指導者の方が彼のところを訪ねて、色々なことを聞いて学んだと思う。多くの方は彼が何を言ってるか分からなかったと思う。彼は非常に複雑な表現をしますし、彼が言っていることが何なのか、本質を分かる人がいないと思う。私は彼から学んだことは、次のサッカーがどの方向性に向かうか、どういう視点で見ないといけないかということ。それは彼から学んだことで一番大事な部分だったと思う。自分のチームをどのように構築していくのか、次のサッカーのトレンドをしっかり見極めながら、自分のチームにどういう風に落とし込んでいくのか、それが彼から学んだことの大事なことだったと思う。それは本には出ていない。あとは感覚でしかない」

 「多くの指導者が彼のところを訪ねて、色々な質問をしたと思う。多くの人は今、皆さんがやっているように彼がしゃべっていることを録音して、それを家に持って帰って何十回も聞き直して、やっとそれが何を言っているのか分かるかなと、多くの指導者が言っていたこと。それくらい彼が言っているということは彼の言っていることは聞いてもなかなか理解できるものではないかもしれない」

  • みんテレ