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なぜ悲劇が…元船長が語る コロナ禍で苦境「船に関してずぶの素人」運航会社の厳しい経営実態

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 別の観光船の船長:「僕は止めました。どんどん高くなるからやめた方がいいぞといいました」

 別の観光船の船長が「カズワン」の豊田徳幸船長にこう忠告したにもかかわらず出航。その後、行方が分からなくなりました。なぜ悲劇が起きてしまったのか?運航会社の厳しい経営実態が見えてきました。

 運航会社の元船長:「船の経験もなく海のことも知らない人に会社を買い取られた感じだ」

 こう証言するのは「カズワン」の運航会社知床遊覧船の元船長です。元船長は、8年間に渡り季節雇用で働いていました。

 数年前に経営者が変わり、ウトロ地区で旅館業を営む男性が社長となりました。

 運航会社の元船長:「社長は船に関してずぶの素人。一番だらしないのはお金。たとえば経営している宿の宿泊オプションを新たにつくって1年でやめる。実になる投資の仕方はしていなかった」

 さらに、コロナ禍によって経営が苦しくなっていきます。

 運航会社の元船長:「統括と営業部長は2020年の12月に首になった。自分を含めて季節雇用3人は契約を更新しないと通告された」

 2021年、ベテラン船員など合わせて5人が一斉に会社を離れることになったといいます。

 これは、2021年3月別の元従業員が契約更新しないことを言い渡された文面です。

契約更新しないと言い渡された文面

 知床遊覧船の社長からのLINE:「コロナの収束が見えぬ状態で今まで通り営業続けるのは困難。今年4月から雇い入れすることができません」

 知床遊覧船の事務所です。過去に撮影された写真には、無線のアンテナが写っていますが現在は見当たりません。

強風により壊れたままのアンテナ

 元従業員によると、2022年1月ごろに強風で壊れたといいます。会社に修理するよう進言しましたが、事故当日になってもされていませんでした。

 その結果、救助を求める無線も別の観光船会社が受信しました。乗船していた豊田船長が入社したのは2020年の夏頃でした。豊田船長を知る人は…。

 別の観光船の乗組員:「(Q:船長どんな人だった?)気さくでいい人でしたけど」

 地元漁師:「漁師経験ある人がやるのと素人がやるのと違うでしょ」

 元船長は豊田船長に対して…。

 運航会社の元船長:「自信家みたいな感じ。『船長をやらせてくれないならやめる』と言っていたみたい」

 豊田船長はSNSで会社のことを「ブラック企業で右往左往です」と友人に伝えていました。事故の原因と会社の経営体質の間に関連はあるのか?解明が待たれます。

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