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"戦争反対"で禁固刑の恐れも…「両国にとって悲劇でしかない」侵攻批判し平和訴える在日ロシア人の覚悟

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函館在住のパツーシニー・ワレーリーさん

 激しさを増すウクライナ侵攻。

 ロシア国内では言論統制で反戦の声をあげることができなくなっていますが、道内在住のロシア人が取材に応じ反戦の意思を強く訴えました。

 函館在住のパツーシニー・ワレーリーさん。

 25年前に来日し、2021年3月までロシア極東大学函館校の教授でした。

「ロシアやウクライナにとっても悲劇でしかない」

 パツーシニー・ワレーリーさん:「ウクライナとロシアに起こっていることは悲劇の最たるもので、ロシアやウクライナにとっても悲劇でしかない。」

 侵攻が長引く中、ワレーリーさんは妻の夏実さんと街頭で戦争反対を訴えています。

 これには大きなリスクが伴います。

 パツーシニー・ワレーリーさん:「戦争という言葉を使ってはいけないこととなっている。」

「戦争反対」には大きなリスクが…

 ロシア国内では侵攻や戦争といった言葉の使用が禁止され、違反した場合は最長15年の禁固刑に処される可能性があるのです。

 国内だけではなく海外在住のロシア人にも影響が及ぶ可能性も。

ロシア国内では反戦デモが見られなくなってきた

 それでも今回、取材を受けたのは…。

 パツーシニー・ワレーリーさん:「もし戦争に反対だっていう気持ちがあるのであれば、それを声にしなければいけないと思う。葛藤はない。言わなければいけないと思っています。」

 自身だけではなく母国の親族のことも考慮した上での決断です。

 ロシア国内では当初は各地で反戦デモが行なわれていましたが、現在は見られなくなってきているといいます。

 パツーシニー・ワレーリーさん:「最初は大都市でたくさんのデモがあったが今は(拘束されるなど)非常に危険なので少なくなっている。」

住民同士での対立も

 また、情報統制も強まっているといいます。

 パツーシニー・ワレーリーさん:「テレビ局は国営に限らず他のテレビ局でも国が言っていること以外は言わないのでそれをうのみにしています。」

 それにより住民同士での対立も起こっているといいます。

 パツーシニー・ワレーリーさん:「街中でもプーチン支持派、今回の侵攻支持派の人たちは車にロシアの国旗を掲げて、 シンボルの文字であるZを掲げ街を行ったり来たりしている。ウクライナカラーにペンキをかけたりとか、タイヤ・車を壊したりとかそういう対立とかも街中ではあるようです。」

"反戦の思い"は母国に伝わるのか

 ワレーリーさんは苦しんでいる人々を支援をしようと、妻の夏実さんが経営するロシア雑貨店に募金箱を設置しました。

 ワレーリーさんの妻 パツーシニー・夏実さん:「これを機に平和への願いが広がっていけばいい。この戦争が終わるまではずっと続けていきたい。」

 反戦の思いは母国ロシアに伝わるのでしょうか。

  • みんテレ