"ウニ"食べるなら今!半額の店まで 海産物高騰の中なぜ? 高騰から一転も「いつ値上がりするか…」
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で水産物の値上がりが心配される中、いまウニが値下がりしています。一体なぜなのでしょうか。
北海道東部 釧路町にある昆布森漁港。4月22日朝行われていたのは、春を告げるサケ・マス定置網漁の初水揚げ。
サクラマス20匹ほどが水揚げされました。
漁師 川原田 良己さん:「マスは例年通りだな、良いんじゃないですか」
一方、同じ道東でもウニに異変が…
店頭にずらりと並んだロシア産の生ウニ。ラベルをよく見ると…
「ウニ激安チャンス」という文字が。1パック1500円という品も。
店長に事情を聞くと…
あいちょう芦野店 相沢 長昇 店長「とれたものは売ってしまわないといけないので、多く出回っている。普段は2500円から3500円つく値段なので、半値近くになっていると思っています。こんな価格で出回ることはなくなりますので、いまがチャンスです!」

海産物高騰の中"ウニ"半額ほどに
いまがチャンスというウニ。新鮮なカニやホタテなどが並ぶ札幌の観光名所の一つ、場外市場でも…
市場を訪れた客:「きょうもウニ目当てできたんですよ(安くなって)ラッキーと思いました、いいタイミングで来たなと」
市場を訪れた客:「お酒が大好きなのでつまみ、あてに最高」
北方四島産のウニが1パック3800円と以前の半額ほどで買えるといいます。
根室 杉山水産 木元 和人 常務:「2週間ほど前から値段がぐんと落ちまして、いま1パック3800円で売っているんですけど、その前は倍近い6800円から8000円くらいの売値でしたね」
店によりますと2021年は赤潮の影響で高騰が続いていたウニの価格。しかし今、ある事情で急激に値下がりしているというのです。
根室 杉山水産 木元 和人 常務:「中国・上海がロックダウンしたので、中国に行くはずのウニが行かず、大量にものがあるということで、どんどん値段が下がっている状態。いま入っているのはおいしくて甘いバフンウニなので、結構売れ行きは上がってきている」
新型コロナの影響で4月下旬からロックダウンしている中国・上海。ウニは上海の富裕層に好まれ多く流通していますが、ロックダウンを受けて需要が減ったといいます。
このため、日本国内で出回る量が増え、価格の下落につながっているとみられています。