市街地のクマ"緊急駆除"方針 人への被害未然に防止する狙い 新たな「ヒグマ管理計画」協議
市街地でのクマによ被害を未然に防ぐため、関係機関を集めた会議が開かれ、人に危害が及ぶ可能性がある場合、駆除を優先するとした新たな管理計画について話しあいました。
北海道が主催した「ヒグマ対策関係者会議」では、この4月から今後5年間に向け、新たに策定した「ヒグマ管理計画」を関係機関が協議しました。
新たな計画では市街地に出没したクマは有害性の判断によらず例外的に駆除できるとしていて、人への被害を未然に防止する狙いがあります。
札幌の住宅街では2021年、男女4人がクマに襲われるなど市街地での迅速な対応が求められていました。
道環境生活部 ヒグマ対策室 武田 忠義さん:「市街地に(クマが)出没した場合緊急的に捕獲する判断をする」
北海道は、クマの狩猟期間を今より2か月ほど延長することも検討していて、2027年までに人身事故や農業被害の防止策を強化していくとしています。