国民民主が元衆院議員秘書擁立 「コロナ禍で国の未来に危機感」 夏の参院選北海道選挙区は10人出馬か

UHB 北海道文化放送
2022年夏の参議院議員選挙について、元衆議院議員秘書の臼木秀剛氏が国民民主党公認で北海道選挙区に立候補することを表明しました。
臼木氏は兵庫県姫路市出身の41歳。2011年から11年間、国会議員の秘書を務め、去年、国民民主党の公募に応募して候補者に選ばれました。
臼木氏は4月14日、札幌市内で会見し、「コロナを巡る状況の中で、この国の未来に危機感を感じ、国民民主党の一員として何かできないかとの気持ちが日々大きくなっていった」と出馬の理由を説明しました。
北海道とのつながりがあまりない中での選挙戦になりますが、「北海道の豊かな自然を生かしてAIの活用など、デジタルとの融合や道産品のさらなるブランド化など、北海道で安定して生活できる地域産業の支援を積極的に行いたい」などと意気込みを語りました。
北海道にゆかりのない候補者の擁立について、道連の藤井和則幹事長は「一番の理想は北海道の人に出て、戦ってもらうことだが、今の北海道に何が欠けているのかという視点で政策を展開できる人を選んだ」と述べました。
一方、同じく旧民主党系の立憲民主党は現職の徳永エリ氏(60)を公認していますが、元衆院議員の石川知裕氏(48)を無所属候補として、推薦にとどめ、国民民主党に共闘を打診していました。今回の候補擁立を受け、立憲は近く、石川氏を公認に切り替えるとみられます。
このほか、定数3の北海道選挙区には、自民党の現職、長谷川岳氏(51)と、新人で元衆議員議員の船橋利実氏(61)、共産党新人で元衆議院議員の畠山和也氏(50)、NHK党新人の斉藤忠行氏(30)の6人が立候補を表明しています。
さらに、諸派の2人が立候補を表明しているほか、日本維新の会も候補の擁立を検討しており、北海道選挙区は合わせて10人が立候補する可能性があります。