「採算合わない…」 初夏の"公海サンマ漁"3年連続見送りの見込み ロシア水域での拿捕や燃料費高騰懸念
ウクライナ情勢を巡りロシアとの関係が緊迫化するなか、2022年5月から始まる予定の公海サンマ漁が今年も見送りとなる見込みです。
見送りの可能性が高まっているのは、根室などを拠点に大型船が毎年5月から7月にかけて北太平洋の公海で操業する「サンマ棒受け網漁」です。
漁場に最短でたどり着くにはロシア水域を通る必要がありますが、全国さんま棒受網漁業共同組合によりますと、ウクライナ情勢の緊迫で漁船がロシアに拿捕される懸念があるほか、燃料費の高騰も重なり採算が合わないということです。
漁業関係者:「(燃油高で)採算が合わないということと、資源の先取りになるのでやらないのは当然。我々も希望調査があったが、船を出さないと回答している」
公海サンマ漁は、資源数の減少で2021年と2020年も出漁しておらず、2022年も見送られた場合は3年連続となります。