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4月から変わる 札幌市の自転車ルール…“放置禁止区域”が拡大 有料の「大型駐輪場」もオープン

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 雪解けが進み自転車のシーズン到来です。

 この春から北海道札幌市の中心部では新たな駐輪場がオープンするなど便利になる一方で、放置自転車に対するルールが厳しくなります。4月からの変更点とは?

 札幌市 自転車対策担当課長 久米田 真人さん:「一時利用券が発券され、ここにかざして入っていく」

購入した券をかざして入るゲート

 4月1日、北海道札幌市中央区の南1条西2丁目の地下にオープンする駐輪場。

 札幌市中心部最大規模で、自転車や原付バイクなど1354台が収容できます。料金は自転車が1回100円、1か月1500円です。

 便利になる一方で、これまで無料で利用できた周辺の7か所の駐輪場が有料化されます。

有料化さされる駐輪場

 料金は駐輪場の維持管理に充てられます。

 札幌市民(60代):「仕方がない、100円くらいなら」

 札幌市民(20代):「管理する人もいるので安心して使える」

 そして、さらに駐輪のルールが厳しくなります。

 鎌田 祐輔 記者:「新しい駐輪場の付近では、4月以降自転車を止めると撤去の対象となります」

 札幌市中央区の大通地区周辺の、自転車などの放置禁止区域が拡大されるのです。南北は大通から最大で国道36号線まで、東西は創成川通から最大で西7丁目までが該当します。

拡大される自転車"放置禁止区域"

 この区域の路上や公園内に、自転車や原付バイクを放置すると短時間でも撤去の対象となり、返還には2000円から4000円が必要となります。

 札幌市 自転車対策担当課長 久米田 真人さん:「放置禁止区域の範囲が狭すぎると、その外側に放置自転車が増えてしまう。ちょっとの間だけという気持ちはわかるが、1台が何十台にもなって過去には歩道が自転車であふれた」

 放置自転車の多さでは札幌市は全国ワースト3位で、2021年は約2600台。

 札幌市では2005年から駐輪場の有料化を進めてきましたが、利用者は増えています。

 放置禁止区域の拡大に市民は…。

 札幌市民(30代):「もともと自転車のマナーが良くなかったので、変わるといいなと思う」

 札幌市民(60代):「自転車の放置がひどいので、禁止区域拡大もありだと思う」

 特に今回の措置に期待を寄せているのが目の不自由な人たちです。

 目が不自由な 延山 喜秀さん:「点字ブロックの上に自転車が乗り上げ、点字ブロックの上を歩くと自転車をひっかけてしまう。手をぶつけるようになり、手袋でガードして歩いている。決まった場所以外に自転車を止めてほしくない」

放置自転車により点字ブロックを妨害する

 放置禁止区域を拡大し、駐輪場の利用を促すことで歩行環境を改善し、自転車の盗難リスク軽減にもつながります。4月からのルール変更に要注意です。

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