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【防災検証】迫る津波 集団避難の「落とし穴」…CGで可視化 実験から見えてきた"生死の分かれ目"とは

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 北海道大学で、津波の避難行動について研究をしている橋本雄一教授。

 橋本教授は、大きな津波が来た場合により安全を確保できる釧路市内の12階建ての避難ビル「であえーる幸団地」までの集団避難を検証しました。

 約30人の学生にGPSを付け、動きを地図上に反映させます。

避難経路は"押し合いへし合い"に

 地震発生から約15分後、避難が始まります。

 北海道大学 大学院文学研究院 橋本 雄一 教授:「(画面上で)ホッピングしていますよね。速度が速くなるほど上にあがるんです。これは前の人を追い抜こうとして速度を上げるんですけど、前の人が邪魔で追い抜けない状態なんです」

 そうこうしているうちに、地震発生から約30分後、津波が押し寄せ生徒たちは飲み込まれてしまいました。

 北海道大学 大学院文学研究院 橋本 雄一 教授:「15分間という避難時間だと、釧路市の中心部だとどうしても津波の避難が間に合わない」

 「高齢の人をいかに迅速に避難場所に逃がすかが重要」

 高齢者の避難に必要な物とは。

 北海道大学 大学院文学研究院 橋本 雄一 教授:「避難路の手すりの位置を工夫するとか、より広い道を用意するなど、多くの高齢者を助けられるようなルートを年中確保しておくことが大事なのでは」

津波避難ビルにたどりついた後の行動が重要

 また目的地の津波避難ビルにたどり着けば全て安全というわけではありません。

 これは避難ビル「であえーる幸団地」に1000人が避難した場合のシミュレーション。

 10メートルクラスの津波では5階以上が安全圏といわれています。

 時間の経過とともに出入り口付近が混み合い、長い列が出来はじめます。

 そして約30分後、津波が到達するといわれる時間になり、5階より下にいた人は津波の犠牲となってしまいました。

 北海道大学 大学院文学研究院 橋本 雄一 教授:「このシミュレーションの結果では、1000人収容できるところに300人程度しかたどり着けなかった。」

 「たとえ安全圏まで上がっても、そこで皆が止まってしまうと、後ろの人が登れなくなってしまう。とにかく最上階まで全員が逃げきるということを自覚しないといけない」

  • みんテレ