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「クーデターとなり混乱の責任とった」旭川医大辞任の前学長が会見…"パワハラはなかった"と大学側に反論

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吉田晃敏 前旭川医大学長の会見(2022年3月8日)

 パワハラや職務中の飲酒などの不適切な行為をしたなどとして大学から解任届が出され、文科省から辞任が認められた旭川医科大学の吉田晃敏前学長が3月8日会見を開き、パワハラ行為は一切なかったと大学側の主張を改めて否定するとともに、混乱させたことを陳謝しました。

 この問題は、2021年6月に学長選考会議が不適切な行為を主張し、文部科学相に解任を求めていたほか、吉田前学長も辞任届を提出。2022年2月25日に大学側が「新体制を早期に発足させる」として解任の申し出を取り下げ、辞任届が承認、3月3日付で辞任したものです。

 8日会見に臨んだ吉田前学長の代理人の弘中惇一郎弁護士は、大学側が「時間がかかるから取り下げるとしたことは理解しがたい」と指摘。「文科省に提出した反論書へ再反論ができないから取り下げたのだと理解する」としました。

吉田晃敏 前旭川医大学長の会見(2022年3月8日)

 吉田前学長は、混乱を招いたことを陳謝する一方、これまでの心境を語りました。

 「私にとっていままで69年の人生の中でこんなにわけのわからないこと、自分でそうではないのにという事柄がずっと大学から情報が出てきた。どうしようもなく、人生最大のピンチに陥った。私の命を弘中氏に預けた。大学から反論がなく不安に思うとともに、正義は正義だと思わせていただく」としました。

 コロナ患者の受け入れをめぐる方針の違いに端を発し、前病院長を解任したあとに辞任届を出すことにいたった経緯を、「矢がこちらに飛んできて私自身はまったく特別なことはしていないが、いわゆるクーデターという形になって私が悪いとなった。このコロナ禍で、あの旭川医大は学長と病院長がけんかしている病院だと思わせたくなかった。みなさんの考えがそうならば、自分が身を引くのが一番。混乱の責任をとって私が辞任の手続きをとった」と明かしました。

 その上で、大学側が主張するパワハラなどの行為はすべて文科省に対し否定し、認められたと主張。ハラスメントはなかったとしました。

 弘中弁護士は、「強い言葉を使った言葉だけを捉えてパワハラと言われているが、文科省には前後を説明して強く注意を促す必要があった。仕方なかったという主張をした」と説明。

 吉田前学長は病院経営を担う立場として、「表面はやさしいが心は鬼にして大学の運営をしているので、たまにはきっちり例えば事務局長などと話をしなければならない。パワハラだと言われて資料を出されても、誰がどう聞いてもパワハラにはならない。そんなに自分が経験のない学長でもないし、何を言ったらパワハラになるか、どうしたら働いてくれるか、知り尽くしている」とハラスメント行為を否定しました。

 大学側は34の不適切な行為を指摘していて、中には不正支出も含まれていましたが、吉田前学長側は文科省との話し合いで、不正支出の話しにはならなかったとしています。

 今後について吉田前学長は、「心も晴れて辞任を認めていただいた。地域医療、国、正義のためにもう一働きできるチャンスをいただいた。北海道の病院の統廃合に取り組みたい」と意欲を語りました。

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