「核ごみ調査」是非めぐり36年ぶり選挙戦…北海道神恵内村の村長選 2人が立候補 2月27日投開票へ
将来の安全か、それとも街づくりか。住民の判断が注目されます。
いわゆる核のごみ最終処分場選定の「文献調査」が進む後志の神恵内村で2月22日、任期満了に伴う村長選が告示され、現職と新人2人が立候補を届け出ました。

神恵内村長選に立候補した2人
立候補したのは届け出順に、いずれも無所属で、6期目を目指す現職の高橋昌幸候補(71)と、食品卸会社の元社長で新人の瀬尾英幸候補(79)の2人で、36年ぶりの選挙戦となります。

高橋 昌幸 候補
高橋 昌幸 候補:「まだこれから、仮にですよ、概要調査、精密調査と段階があるんです。その都度皆さんの意見を確認していくので、間違った情報に惑わされないでください」

瀬尾 英幸 候補
瀬尾 英幸 候補:「核ごみ問題について4年間で必ずくさびを打ち込んでいきます。そのことがひいては泊原発を廃炉にし、北海道を救うことになる」
神恵内村では2020年から高レベル放射性廃棄物最終処分場選定の文献調査が行われていて、調査の是非が最大の争点となっています。
現職の高橋候補は、文献調査の終了後について、「村民の意見を十分に聞いて、決断する」としました。
一方、脱原発を訴えてきた瀬尾候補は「第2段階の概要調査は拒否する」としています。神恵内村の村長選は2月27日で、即日開票されます。