札幌に"停電でも安心の賃貸マンション"が登場…北ガス工場跡地の再開発エリア 災害に強いまちづくり
JR札幌駅近くの、再開発エリアに登場した賃貸マンション。
2月21日のような暴風雪で停電が起きても、生活を継続できるシステムを導入。災害にも強いまちづくりを支えます。賃貸とは思えない設備を備えた、そのマンションとは…
屋外にある天然ガスによる、非常用発電機。停電が起きても、部屋の照明のほかスマートフォンも充電でき、お湯も止まることはありません。

非常用発電機「COREMO」を備えた賃貸マンション
北海道ガス担当者:「冬場の災害というのはいつ起こるかわからない状況ですので」
JR札幌駅近くの再開発エリア。安心安全を追求したまちづくりが進みます。
JR札幌駅の東側。中央区北4条東6丁目に、最先端の再開発地区があります。
2019年に移転オープンした札幌市中央体育館・北ガスアリーナ札幌46を中心に、2棟の高層マンションや、シニア向けの高級マンション、スポーツクラブや複数の病院が入る区画です。
マンションからは、全天候型の通路「空中歩廊」が伸び、隣接するショッピングモール・サッポロファクトリーに直結します。雪や寒さに左右されず買い物ができる便利な地域です。

サッポロファクトリーに直結する天候型の通路「空中歩廊」
スポーツクラブに通う人:「(Q:ここに住めると考えたら?)いいよね。ファクトリーまでくれば、ずっとつながっているからね」
この地区の一番の特徴は…
三宅 真人 記者:「こちらがエネルギーセンターと呼ばれる建物です。ガスで発電した電気や暖かいお湯を、エリア内マンションなどの施設に送っています」
もともと北ガスの工場があった地区。エネルギーセンターのガス発電機は、地区内の半分の電力をカバー。太陽熱や地熱の再生可能エネルギーも活用し、周辺にお湯も供給します。

エネルギーセンターがカバーするエリア
そして、2月21日のような暴風雪で停電が起き、外部から電気が供給されなくなっても、マンションや避難所となる体育館に電気を送り一部の照明に利用。災害時にエネルギーの供給を継続します。
そして、このエリアに同じコンセプトをもった、賃貸マンションが登場しました。
担当者:「停電の時は強制的に動かしまして、建物に電力を供給するようにしています」
北ガスが初めて手掛ける賃貸マンション「エフュート北3条」です。設置されているガス発電機2機は、ロードヒーティングにも使われるほか、停電が起きた場合にも起動。