感染急拡大の北海道…市長「通常開催は難しい」さっぽろ雪まつり再検討へ "オンライン"には賛否の声も
北海道内では1月17日、新たに新型コロナウイルスの感染者が643人確認されました。
全国的に感染が拡大する中、気になるのがあと3週間ほどに迫った冬の祭典・さっぽろ雪まつりです。
2年ぶりにリアル開催される予定でしたが、ここにきて、心配の声が上がっています。
本田 祐里佳 記者:「大通公園の会場では予定通り雪像作りが進められています」
2月5日から開催される予定の「さっぽろ雪まつり」。
従来より縮小されるものの、観客を入れて開かれるのは2年ぶりで、会場の大通公園では17日も雪像制作が進んでいます。しかし…
秋元 克広 札幌市長:「今後の感染拡大の状況を踏まえると、通常開催はなかなか難しくなるのではないか」

「通常開催は難しい」との認識を示した秋元札幌市長
北海道札幌市の秋元市長は14日の会見で、全国から観光客が集まる雪まつりの開催に、懸念を示しました。
雪まつりを巡っては、2020年の開催後、道内で新型コロナウイルスの感染者が急増しました。
北海道内の感染急拡大を受け、再び無観客やオンラインでの開催も視野に再検討が進んでいます。

「オンライン」での開催も再検討へ
40代女性:「あんまり開催しないほうがいいんじゃないかなと思います。開催すれば人が集まるので、最近感染者が増えているので、それだけリスクが高まるのかなという気がします」
60代男性:「雪像を目の前で見てわっという子どもたちがいて初めて開催だと思うから、オンライン開催をする意味がよくわからない」
10代女性:「(無観客は)感染が広がらないという点ではいいと思うけど、直接見たいなという部分もあるのでそこが難しい」
実行委員会では19日の会合で、開催の是非を検討することにしています。

若い世代の感染が目立つ
感染が危ぶまれるのは、急激な感染拡大があります。
北海道では3日連続で600人を超える感染者が確認されていて、札幌市だけでなく全域で広がっています。
10日~16日の感染者は計2602人。年代別でみると20代が42.2%と多くなっています。成人式前後での飲食の場などで若い世代の感染拡大が続いています。

さっぽろ雪まつりは「規模縮小」での開催を目指していたが…
さっぽろ雪まつりは2月5日から12日に、規模を縮小して大通西1~7丁目に限定して中小の雪像で開催する予定です。
ただ、札幌市の秋元市長は14日の会見で「通常開催はなかなか難しい」として、無観客やオンライン開催の方向性を示しました。
雪像制作が行われていますが実行委員会は、「雪像を完成させるか検討中」とし、19日に関係機関と協議することにしています。