札幌市営地下鉄 開業から50年…沿線で進む“再開発” 新たな計画巡り意見分かれる 「駅前どうする」
北海道札幌市の市営地下鉄が開業して12月16日で50年を迎えました。
札幌オリンピックの開催を機に整備され、札幌市の発展を支えてきた地下鉄。沿線では新たな再開発の動きも出ています。
50年前の12月16日、札幌市営地下鉄が南北線の北24条と真駒内の間で開業しました。東京、大阪、名古屋に続く国内4番目の地下鉄でした。
現在沿線では数々の再開発が進んでいます。
札幌市民:「楽しみ」
札幌市民:「札幌の街が変わる」
そして、新たな再開発計画も。その方向性を巡って住民と地下鉄利用者で意見が分かれています。再開発の行方は?

開業当時の地下鉄の車両
札幌市営地下鉄が開業50周年を迎え、地下鉄大通駅ではこれまでの歩みを振り返るパネル展が開かれています。
地下鉄利用者:「50年も札幌市民の足となってきた歴史を感じる」
12月16日に行われたセレモニーでは、コンビニとコラボした記念商品、地下鉄の車両の形のティッシュペーパーもお披露目されました。

地下鉄の車両の形のティッシュペーパー
1971年、翌年に控えた札幌オリンピックに間に合うよう地下鉄南北線が開業。当初は北24条と真駒内間の12.1キロでした。
人口が増え、住宅地が郊外に広がったことなどから路線は拡大。
東西線の琴似・白石間が開業したのち、南北線が麻生まで、東西線が新さっぽろまで延伸。その後、東豊線が栄町と豊水すすきの間で開業し、福住まで延伸。
1999年に東西線が宮の沢まで延び、現在の形となりました。
3路線49駅、総延長48キロ。年間約2億人を運ぶ札幌の大動脈です。

現在の地下鉄
地下鉄の拡大とともに札幌の街は発展してきました。沿線では建物の老朽化などに伴い、数々の再開発が進んでいます。
東西線の東端、新さっぽろ周辺では大学と専門学校が開校。高層マンションやホテル、商業施設、医療施設の建設が進んでいます。