学校に通えなかった人へ「私の物語」半崎美子さん校歌を披露…"北海道内初"の公立夜間中学校 来春開校
戦争や病気、さらにはいじめなど、様々な理由で学校に通えなかった人の学びの場となる「公立夜間中学校」の校歌が披露されました。
手がけたのは北海道札幌市出身の人気歌手 半崎 美子さん。校歌にどんな思いが込められているのでしょうか。
札幌出身で、一人一人に寄り添う歌を創り続ける歌手の半崎 美子さん。17年の下積みを経て、メジャーデビューし、「ショッピングモールの歌姫」といわれるほど、全国で歌を披露してきました。

歌手の半崎 美子さん
半崎 美子さん:「この校歌に、物語を綴る紡ぐ繋ぐ、そういったイメージを入れたいと思いました」
今回、新たに手掛けたのは2022年4月に札幌で開校する北海道内初の公立夜間中学校、「星友館中学校」の校歌です。
星友館は戦争や病気、さらにはいじめや不登校など、様々な理由で義務教育を受けることができなかった人の学びの場です。

"北海道内"初 公立夜間中学校
校歌:「寒さに磨かれる星よ、あの煌めき…」
半崎 美子さん:「私はこの校歌が入学を希望される人や学校生活の中で、共に伴走する存在であったら…。そんな風に願ってこの曲を書きました」

校歌「私の物語」を披露する 半崎 美子さん
様々な理由で学校に通えなかった、一人一人の物語に耳を傾けた歌手の半崎美子さん。支えながら学びあう。公立夜間中学の存在に学びの源流を感じたといいます。
入学を希望する人:「中学は半分くらいしか行ってないです。父が病気になりその後に母が倒れて小さい兄弟がいたから私が(家の)家事をして(学校に)行けなかった」
入学を希望する人:「来年からこれ持って通うんだなと思いながら夢を見ながら」
入学を検討する人:「中学校で不登校なので勉強ができてないのと勉強の仕方がわからない。公立の高校に行って卒業資格取って仕事をして、お金を稼いで声優になりたいです」
12月13日現在、10代から80代までの64人が願書を提出。
2022年春、半崎さんのこの校歌をみんなで、笑顔で歌える日まであと少しです。