危険な「ツルツル路面」12月に死亡事故増加…スリップしやすい"魔の季節" 冬道を安全に運転する秘訣は
ツルツル路面が嫌な季節になってきました。
苫小牧市では12月7日、スリップが原因とみられる事故が発生。冬道を安全に運転するための方法を取材しました。
雪道を走る車…交差点で制御が効かなくなり歩道橋の前にある雪山に衝突しました。
こちらは見通しが悪い左カーブ。ワゴン車が来ますが、互いにスリップ、かわし切れずに接触してしまいました。
雪が積もった直線の道を走る車。 すると、次の瞬間…前を走る車が突然、スリップ。

前の車が突然スリップし間一髪
間一髪、衝突は免れ、ケガ人は出ませんでした。
北海道内では12月7日朝も苫小牧市の国道でスリップが原因とみられる事故が発生。
この5年間で12月は最もスリップが原因の死亡事故が多い"魔の季節"。特に注意が必要な場所とはー
雪が降り、冷え込みも厳しくなる12月、気をつけたいのがツルツル路面でのスリップ事故です。
北海道警によりますと、この5年間でスリップが原因の死亡事故は12月が最も多く16件。

スリップが原因の死亡事故は12月が最も多く16件
ケガ人が出た事故は1200件以上にも上ります。冷え込みが厳しくなるこの時期、特に注意が必要な場所が…
水上 孝一郎 記者:「今年スリップ事故があった厚別区の橋です。路面は一見乾燥しているように見えますが氷が張っていて橋の上が冷たくなっていることがわかります」
ドライバー:「(橋の)上がり下がりが滑るから気を付けている」
札幌市厚別区の橋では10月、ブラックアイスバーンの路面で、車4台が絡む事故と、2台が絡むスリップ事故が同時に発生しました。
なぜ、橋の上は滑りやすいのか、JAFに話を聞くと…
JAF札幌支部 事業課 小泉 雅之さん:「橋の上は風の通りが良いので凍結しやすい。通常の地面よりも熱がたまりにくいので凍りやすくなる」

大型車とのすれ違い時に無駄なブレーキをかけたりハンドル操作をすると逆に危険
見た目だけでは判断できない危険が潜むこの時期の路面状況…。JAFはドライバーに急発進・急ブレーキ・急ハンドルなどをしないよう求めています。
実際、危惧されるのがこのケース。ツルツル路面で対向からトラックなどが来た場合、恐怖心で左に避けたりスピードを緩めるなど本来は必要がない操作をすることでスリップ。重大な事故に繋がりかねないリスクが生じるといいます。