北海道で"最も土地の値段が高い" 札幌市中央区「宮ヶ丘」に 分譲マンション4棟が建設計画 一体なぜ?

ゆとりある暮らしをかなえる間取り
札幌市内の新築マンションは土地や建築費の価格高騰で、部屋を小さくして値段を抑える傾向にありますが、宮ヶ丘は別世界でした。
三井不動産レジデンシャル 森 賢志さん:「"ゆとりある暮らし"ということで広々とした間取りを用意しています」
販売した部屋の約7割が成約済み。完成は2022年7月の予定です。
宮ヶ丘ではこのほか9階建てで100戸が入る「シティテラス宮ケ丘」が建設中。

9階建てで100戸が入る「シティテラス宮ケ丘」
近くには8階建て14戸の「ル・サンク宮ヶ丘」、そして北海道神宮の真向かいでもマンション建設が計画中です。
15年以上マンションが建設されてこなかったという宮ヶ丘で、いまなぜ開発計画が相次いでいるのでしょうか。
北海道不動産鑑定士協会 斎藤 武也 副会長:「一番人気のあるところだから、買うと資産価値もある。(宮ヶ丘の建物が)耐用年数に来たりとか、建て替えの時期に来たと思う」

人気の土地のため「資産価値」もある
1972年の札幌冬季オリンピックのころにつくられた建物の老朽化で、市内では再開発が行われています。
宮ヶ丘でも新築マンション4棟のうち3棟が古い共同住宅を取り壊した場所だったのです。
広くないエリアがより一層のプレミア感につながっている宮ヶ丘。
再開発はここでも例外ではありませんでした。

札幌市の宮ヶ丘エリア
宮ヶ丘のマンション計画については、一度見直そうという動きもあります。
北海道神宮の向かいにマンション計画をしている京阪電鉄不動産は、マンション需要を見極め、別な再開発も可能なのか検討しているということです。
また、2017年に共同住宅だった土地を取得し「ル・サンク宮ヶ丘」の建設を計画しているNIPPO(ニッポ)では「着工時期は未定。状況を見極めている」としています。

「他の売れ行きをみているのではないか」
北海道不動産鑑定士協会の斎藤 武也 副会長は「宮ヶ丘で"15年ぶり"の新築ということで需要が読みづらい。地下や建設費は高騰していて、"億超え"が売れ残ったら大変。他の売れ行きをみているのではないか」と話しています。