ワクチン2回接種から6か月…"抗体量減少"に医師も驚く結果に 専門家「重症化防ぐため3回目」を推奨
新型コロナウイルスの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染が連日確認される中、WHO世界保健機関は、「他の変異株同様、ワクチンは重症化を防ぐことが考えられる」と見解を示しています。
12月から3回目のワクチン接種が始まったばかりですが、ワクチンの効果をあらわす「中和抗体量」は、時間の経過とともに減少することが改めて確認されました。
札幌市豊平区の「とよひら公園内科クリニック」では、ワクチンを接種したスタッフの中和抗体の量を調べる取り組みを行っています。
とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長:「(接種から)4か月目にも測っていて、2か月たってどれくらい落ちているか」
ワクチン接種後、血液に含まれる中和抗体が一定量体内にあることで感染や重症化のリスクが抑えられます。
クリニックのスタッフは5月にファイザー製を接種、今回、6か月目の検査を行いました。
4日後、結果がでました。
とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長:「私も結構落ちていてショックだった。全然足りない。4か月のときは高かった4800以上。4160あれば95%かからずにすむ。(6か月後の)今回、多くの患者と接してきた私でも1600」
クリニックによると今回の検査キットでは、中和抗体の量が4160を超えると95%以上の確率で感染しにくくなります。

「中和抗体」の量の目安
重症化を防ぐためには50以上が必要です。
6か月が過ぎても全員が50以上あったものの、接種当初から比べると3分の1に減っていました。
とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長:「抗体が少しでもあれば暴露されて、患者に会ったときに抗体があがる反応する。だから重症化しないですむのがワクチンだと思う」
モデルナ製ワクチンを2か月前に接種した記者も調べてもらうことに。
佐藤 創 記者:「9月にモデルナのワクチンを打って2か月、抗体の量を調べてもらいます」
結果は約3600でした。
とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長:「2か月で落ちている、早い。モデルナでも落ちる人は落ちる」