きみと、ずっと。UHB|北海道文化放送

MENU CLOSE
検索

"核のごみ"文献調査 推進か撤回か…町民の審判は?「黙っているわけにはいかない」寿都町町長選が告示

政治 道内経済 友だち追加

 北海道・後志地方の寿都町では、任期満了に伴う町長選挙が10月21日に告示され、現職と新人の2人が立候補しました。「核のごみ」最終処分場の選定をめぐる文献調査の是非が、最大の争点となります。

 寿都町のみならず全国が注目する20年ぶりの町長選。人口約2800人の町は大きく揺れています。

 20日午後6時までに立候補を届け出たのはいずれも無所属で、新人で前の町議会議員の越前谷由樹候補(70)、現職で6期目を目指す片岡春雄候補(72)の2人です。

新人で前の町議会議員の越前谷由樹候補(70)

 原発からで出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる"核のごみ"の最終処分場建設。

 その第一歩となる文献調査が進む寿都町で最大の争点となります。

 無・新 越前谷 由樹 候補:「おはようございます」

 文献調査に反対し、調査の撤回を公約にしている越前谷候補。

 無・新 越前谷 由樹 候補:「国が途中で引っ込んだことはない。沖縄県の辺野古もあるし、福島県の汚染水も、文献調査の初期段階でそういう状況が続かないようにしないと」

 寿都町職員を経て町議会議員となり、4期目の2021年6月に出馬を表明。

 文献調査への応募に反対している町民団体からの支持を受け、手探りで準備を進めてきました。

 無・新 越前谷 由樹 候補:「お金では解決できないもの。核のごみ処分法に基づく文献調査を撤回するしかありません」

 「核のごみ」の交付金に頼らないまちづくりを訴えます。

現職で6期目を目指す片岡春雄候補(72)

 無・現 片岡 春雄 候補:「普段の日と変わらない。平常心で」

 文献調査を前面に6期目を目指す片岡候補。

 無・現 片岡 春雄 候補:「(今回の選挙は)この5期20年の通信簿だと思っている。国のシステムだとか各産業のいろいろな課題とか見据えた中で、今まで通りしっかり行政運営をさせていただきたい」

 自ら発信した核のごみを巡る議論。

 全国に波紋が広がるなか、初の文献調査開始が行われています。

 調査開始を"学校の入学"に例え、地層処分を町民と一緒に学んでいくことを訴え続けています。

 無・現 片岡 春雄 候補:「文献調査から概要調査にうつるときには、私は町民の思いにちゃんと従って結論を出していきますので」

 これまで「肌感覚」と称してきた調査の是非を問います。

 まちを二分する議論に町民の反応は。

 寿都町民:「今回の選挙だけは町民も黙っているわけにはいかない」

 寿都町民:「反対です。(国に)絶対押し切られるから」

 寿都町民:「町をこれからどうするのか、みんな真剣に考えてますから」

 本田 祐里佳 記者:「町長と前町議の一騎打ち。町長のイスにはどちらが座ることになるのか、町民だけではなく周辺町村の注目も集まっています」

 20年ぶりの選挙戦は、10月26日に投票が行われ即日開票されます。

 「推進」かそれとも「撤回」か…。町民の審判が下されます。

調査をするたびに多額の交付金を得ることができるシステムになっている

 町長選の最大の争点となっている最終処分場選定の流れです。

 2020年から寿都町と神恵内村で行われている「文献調査」。論文やデータなどをもとに机上で調査するもので約2年かけて行われ、最大で20億円の交付金を受け取ることができます。

 次に、穴を掘るなどボーリング調査など行う「概要調査」。約4年かけて行われ、最大70億円の交付金を受け取ることができます。

 そして、約14年間の「精密調査」(地下施設での調査・試験)を経て、建設地の選定となります。

  • みんテレ