「緊急事態宣言」解除初日…"賑い"が戻り始めた道内の観光地、日常生活にも少しずつ明るい兆しが
ようやくいつもの暮らしが戻ってきそうです。道内に出されていた緊急事態宣言が10月1日、解除されました。
札幌市内ではしばらく、時短要請などが続きますが、各地の観光地には観光客が戻り始めています。北海道にもようやく『日常』が戻ってきました。
動物園を訪れた子ども:「すっごい!かっこいい」
待ちわびた日常が戻ってきました。
旭川市の旭山動物園には、開園前から家族連れなど約30人が行列。
緊急事態宣言の対象地域だった旭川市は10月1日から時短要請などが全面解除に。

10月1日から時短要請などが全面解除になった「旭川市」
動物園に子供たちの歓声が戻って来ました。
砂川市から:「開園したから(子どもが)ぜひ行きたいということで」
砂川市から:「ペンギンの鳴き声がわかった。(トラは)まだ見ていない」
富良野市から:「園内が空いていて見やすい。子どもも楽しみにしていた」
富良野市から:「楽しい」
また、感染対策で2カ月近く停止していた旭川市民限定の宿泊割り引き「あさっぴー割」も10月1日から再開。
ホテルウィングインターナショナル旭川駅前 菅浦 修 支配人:「ようやく少し明るい兆しが出てきた。予約のペースが上がってきた。今後に期待している」
さらに、函館市でも…
五稜郭タワー・スタッフ:「おはようございます。営業再開で10月1日朝礼始めます」
五稜郭タワーは約1か月ぶりに営業を再開。

五稜郭タワーはおよそ1か月ぶりに営業を再開。
なかには特別な思いで訪れた人も。
神戸からの観光客:「結婚50年なんです。北海道を一周している。本当にラッキー。(今までは)動物園も閉まっていたし、どこに行っても旅行にならなかった」
函館朝市にも活気が戻ってきました。
観光名物のイカの釣り堀ではイカが足りなくなるほど。
イカ釣り堀の店員;「意外と人が来て。追加の注文を入れて今追加待ち。きのうは30杯くらいしかでなかった。きょうは9時半で30杯超えてしまった。足りなくなったので、さっき電話かけた」
函館朝市の店員:「GoToのような(需要喚起)がないし、まだ期待はしていない。解除になって気をつけながら動いてくれればいいな」
観光地の賑わいの一方、いつも通りの朝を迎えた場所も。
サンマ漁が最盛期を迎えているはずの根室市ですが、今も漁は低調で、賑わいとはほど遠い雰囲気です。
漁師は:「(Q緊急事態宣言解除の影響は?)全然関係ない。漁獲量があると活気もつく、経済も回るし、いいコトづくめだけどまだいまいち。まだ本格的じゃない」
札幌でも10月1日から、路面電車や地下鉄など、交通機関が通常ダイヤに戻りました。
道内で10月1日、確認された感染者は札幌の23人を含む32人で、減少傾向が続いていますが、道の独自対策として、札幌市内では飲食店の時短営業が続きます。
旅行者の姿もみられますが、札幌市内はまだ自粛ムードも漂います。