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「盛り土崩落」で失った"理容室"兼住宅…コロナ禍にも負けず夫婦が灯す復興の光 ~胆振東部地震から3年

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 最大震度7を記録し44人が犠牲になった「北海道胆振東部地震」から9月6日で3年。生活再建に立ちはだかるコロナ禍。復興の光を絶やさないと進み続ける被災者の姿を追いました。

 3年前、震度5弱の揺れで川沿いの住宅17棟が全壊した北広島市大曲並木地区。

 被害が大きかったのは、「盛り土」によって造成された場所でした。

住宅17棟が全壊した北広島市大曲並木地区

 この地区に住んでいた竹内明広さん(57)と妻の友香さん(56)。

この地区で被災した竹内さん夫婦

 住宅兼理容室も地震によって全壊しました。

 住宅の1階では理容室を営んでいました。

 竹内 友香さん:「10年以上こつこつと少しずつ作っていった」

 竹内 明広さん:「ひどい、がっかりですね」

 それから3年。

 被害の大きかった川沿いの土地は宅地として修復することが難しく、竹内さんたちの住宅は取り壊されました。

 跡地は現在も工事が続いています。

住宅は取り壊され工事が続く

 竹内さんには、最近心を痛めるできごとがありました。

 2021年7月に静岡県熱海市で発生した、大規模な土石流です。

 現場は盛り土の造成地で、雨水が盛り土に浸透しその重さで土砂が崩落しました。

静岡県熱海市での「大規模土石流」も「盛り土」造成地だった

 竹内 明広さん:「熱海なんて同じですね。聞いていると自分のことのよう。これからもそういう災害が出てくるのではないでしょうか。嫌ですね」

 一方、竹内さんたちの地区も1970年代に盛り土された造成地でした。大曲川側に盛り土をし「擁壁」と呼ばれるコンクリートの壁で固め、さらに盛り土をする形で宅地を広げましたが、地震の揺れで崩落。土砂は擁壁に沿う形で崩れました。

「擁壁」部分で崩落が見られた大曲並木地区

 竹内さんは、被害を受けるまで住んでいる土地が盛り土の造成地だとは知りませんでした。

 繰り返される盛り土の崩落。

 北海道内では31市町村、883箇所の大規模盛り土造成地が確認されています。

 札幌市では道内で最多の183箇所。国は各地の盛り土造成地の安全性を調査して対策工事を実施するよう求めていますが、調査が終わっているのは胆振の厚真町だけです。

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