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"ステージ4の状況"逼迫する観光地 函館市の医療現場 基幹病院もクラスター 「底なし沼に…」

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 「底なし沼に足を突っ込んだ状態」。函館市のある病院のトップが口にした言葉に苦しさがにじんでいました。

 医療が逼迫(ひっぱく)する地方都市、函館市の現状を取材しました。

 函館朝市の従業員:「感染者が10~20人はさすがにやばいのかな」

 函館朝市の従業員:「旭川に比べたらそうでもないけど、怖さを感じています」

 北海道有数の観光地・函館市で進む感染拡大…。

 今回の緊急事態宣言では、酒類を提供する店に休業などが要請される「特定措置区域」から外れましたが、市長は危機感をあらわにします。

 函館市 工藤 寿樹 市長:「帰省など他地域との往来で146人、41%が感染している。療養者と1週間あたりの新規陽性者はステージ4の状況」

他地域との往来で146人(41%)が感染している、函館市

 函館市では8月15~21日、多い日で1日27人の陽性者が判明するなど計112人の新規感染者を確認。

 20日から26日までは人口10万人あたりの新規感染者が、約42人と深刻な状況となり、医療の逼迫が始まっています。

人口10万人あたりの新規感染者が約42人と最も深刻な状況に

 8月7日には軽症、無症状者用の2つめの宿泊療養施設が稼働し8月27日現在、約300室のうち約80室に患者が入所。

 さらに同日現在、北海道南部の医療機関で確保した193の病床も、半分に近い約90人が入院しています。

 市立函館病院 森下 清文 院長:「感染者の年齢層が広くなって、色々な診療科を巻き込むのが従来と大きな違い。底なし沼に足を突っ込んだ状態。精神的につらい」

「底なし沼に足を突っ込んだ状態」と語る市立函館病院の森下院長

 北海道南部の基幹病院の一つ、市立函館病院の森下清文院長。

 40床あるコロナ対応病床は8月27日現在、重症者3人と中等、軽症者13人が治療を受けていてさらなる感染拡大に危機感を募らせています。

 市立函館病院 森下 清文 院長:「大きな医療機関の数は、札幌市や旭川市に比べてぜい弱。旭川市のように1日60人もの感染者が出るとかなりまずい」

 さらにもう一つの基幹病院・函館五稜郭病院では、8月16日にクラスターが確認されました。

 患者はそのまま院内で隔離し、治療しています。

 函館五稜郭病院 中田 智明 院長:「クラスターがわかったのは激震。ピーク時で16人の患者が感染。この患者を市立函館病院に任せると病床の逼迫度が増すので、当院で出たクラスターは、当院で治療する。発症した病棟を丸ごと"レッドゾーン化"して患者を出さない。他の診療科で新規入院を停止して患者が減るので、工面できる看護師さんを1人でも2人でも、コロナ病床を支援するようにした」

  • みんテレ