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孤立する"ヤングケアラー" 18歳未満の子どもが家族の"介護・世話"する現実 求められる支援とは?

コラム・特集 友だち追加

ヤングケアラーの「孤立」が明らかに

 瑠南さんの弟、凌大君も学校の先生や友だちに相談することはありませんでした。

 凌大君:「基本的にそのことを話そうとなると、うつや自殺という単語を出さなければいけなくなる。話してはいけないんだなと思っていたので、ほとんど話したことはない」

 そんなきょうだいが社会とつながるきっかけになったのが、ある場所との出会いでした。

 4年前の凌大くん。札幌市内でNPO法人カコタムが開く、経済的に厳しい家庭への学習支援に参加していました。

 瑠南さんは勉強だけでなく、様々な体験をさせてくれるカコタムに参加し、スタッフにヤングケアラーであることを語ることができるようになりました。

 瑠南さん:「今まで話してこなかった家の事情を、信頼できる大人に話せた。言葉にするだけでストレス解消というか、自分の心の中でためていたものが少し軽くなった気がして」

カコタムに参加したことでヤングケアラーを打ち明けられるように

 瑠南さんは大学に進学。

 勉強のかたわらカコタムのスタッフとして、子どもたちの学習支援も行っています。

瑠南さんはカコタムスタッフとして活動

 そして弟の凌大くん。調理師になるため専門学校への進学を希望しています。

 ラーメン店でアルバイトし、進学費用を貯めています。

 凌大君:「入学金や一人暮らし用の資金は貯めないといけないことは、お姉ちゃんを見ていて分かった。バイトはずっとしようと思ってたんで」

 日本ケアラー連盟の理事、中村健治さん。

 子どもだけでなく、世帯全体への支援が必要だと訴えます。

 日本ケアラー連盟 中村 健治 理事:「ヤングケアラーの側に立つだけでなく、ケアラーを必要としている人の側にも立ち、そういう面では個人を見ながらも、その世帯全体をみられるような仕組みづくりに取り組んでいくのが一番望ましいのかなと」

子どもだけでなく「世帯全体」への支援が必要

 精神疾患のある母親と暮らす凌大くん。

 勉強とアルバイト、そして家事。

 忙しい中で安らぐことができるのが、カコタムが作った中高生のための居場所、「ゆるきち」です。

 空いた時間はここで勉強したり遊んだりして過ごします。

 専門学校に進学後は、スタッフとして子どもたちに関わりたいと考えています。

 凌大君:「家以外の居場所としてあったわけで、逃げ場としてもあったし、カコタムの人たちがいたおかげで、今普通に勉強もできているし、居場所もできている。その恩を返し、自分みたいな人が居場所を求めた時に、居場所を作れるようにするために、メンバーになろうかな」

カコタムに出会い自分の居場所を見つけることができた凌大君

 孤立するヤングケラー。周囲とつながり、安心して過ごせる場所が求められています。

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