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保線車両ブレーキきかず約8キロ走行…新たに26台調整不十分 うち10台"性能低下"判明 JR北海道

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「ミニホキ」と呼ばれる保線作業用機械(提供:JR北海道)

 6月にJR北海道の保線作業用の機械が走行中にブレーキがきかない状態となり、約8キロにわたって走り続けたことを受け行った緊急点検で、ブレーキの調整が不十分な機械が計26台あり、そのうち今回と同様に十分に機能しないものが、計10台あったことがわかりました。

 これは6月7日午後11時50分ごろ、JR北海道・函館線の仁山‐大沼間で、線路の砕石を補充する作業をしていた砕石散布用の保線作業用機械、「ミニホキ」のブレーキが機能しなくなり、約8キロ先の七飯で自然停止するまで走り続けたものです。

 当時、軌道モーターカーと「ミニホキ」2両を連結した計3両で、ブレーキをかける操作をしていたものの、急こう配もありブレーキが機能しませんでした。

 停止するまでの間、最高速度は時速80キロに達したとみられ、通過した3か所の踏切のうち2か所は警備員が配置されておらず、安全の確保ができていない状態でした。

 JR北海道は6月16日、原因は「ミニホキ」のブレーキを作動させるシリンダー装置が正常に動作する範囲内に調整されておらず、「制輪子」を十分に押し付けることができなかったためとしていました。

JR北海道の会見(2021年7月9日)

 その後の緊急点検で、全192台のうち新たに軌道モーターカー12台、ミニホキ14台でシリンダー装置の調整が不十分だったことがわかり、このうち軌道モーターカー1台とミニホキ9台は、今回同様ブレーキの性能が低下している状態でした。

 JR北海道は、日常的に行う「仕業点検」でシリンダー装置の確認がルール化されていないことや、保線整備に関する技術の若い世代への伝承がうまくいっていないことが問題だとして、点検・整備や教育の体制を強化していくとしました。

 今回使用された軌道モーターカーと「ミニホキ」は、シリンダー装置を調整した上で当時と同じ条件で実証試験をし、安全に停止できることを確認したということです。

 JR北海道は、現在軌道モーターカー135台とミニホキ57台全ての使用を禁止していますが、対策について社員に指導を行い、早ければ7月11日の夜間から使用を再開するということです。

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