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旧樺太からの“引き揚げ者” 77年目の証言…「ウクライナ」に思い寄せ 若い世代に体験を語り継ぐ

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濱谷悦子さんの亡くなった1歳の弟

 濱谷 悦子さん:「波が打ち寄せる所で、母が一番下の子をおぶっていた。樺太の方を向いてね。すると背負ってた子どもが、母の背中で『お父ちゃん、船に乗って帰ろう』って。あの時、すごくつらかった。亡くなる1か月前くらい前だったと思うんです。まだ2歳にもなっていない子どもでも、船に乗って北海道に来たことがわかって、『お父ちゃん、お船に乗って帰ろう』って。母は海を見ていたけど、泣いていたんだと思う」

 今も続くロシアのウクライナ侵攻。800万人を超える難民が国外へ避難する一方、18歳から60歳の男性の出国は禁じられました。

 濱谷 悦子さん:「父親が残って母親と子どもたちが難民となって、よその国へ行く。そのへんが私たちと同じだなと感じる。自分たちの故郷が恋しくて、つらい気持ちがいつまでも忘れないで残ると思う」

 ウクライナの惨状を目の当たりにして、自らの体験を若者に伝えたいという気持ちを強くしました。

 濱谷 悦子さん:「ウクライナのことを見て、大変だろうなって考えている若い人たちは、自分たちがこうなったときどうするかっていうことを、真剣に考えてほしいと思う」

戦争が現実に起きていることを真剣に受け止めて欲しいと語る

 ウクライナへの侵攻や戦争について、北海道札幌市の街で若者たちに聞いてみました。

 若者:「自分の生きている時代からすると、自分ごとには感じられない」

 若者:「本当に戦争が始まったらどうしようとは思うけど、自分には関係ないなと思ってしまう」

 戦争をリアルに感じられない若者たち。濱谷さんは自身の悲惨な経験を知ってもらいたいと、ある取り組みに参加しました。

 濱谷 悦子さん:「よろしくお願いします」

 稚内市の育英館大学の学生たちは、7年前から樺太からの引き揚げ者の証言を映像に残し、ドキュメンタリーを制作しています。活動を始める前は、学生たちも戦争にリアリティを感じない若者の一人でした。

  • みんテレ