3人死亡 76人感染北海道 札幌では自宅で7人目の死者 "まん延防止"10市町村で「時短要請」調整

感染者情報を発表した北海道
北海道は6月18日、新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された76人中、北海道発表分18人の詳細を発表しました。
18日は3人が死亡(札幌市)、感染者は札幌市で54人、函館市3人、小樽市1人が確認され、あわせて76人。
北海道全体での死者は3日連続で1ケタになりましたが、6月に入り死者は計222人と深刻な状態が続いています。
札幌市では6月9日から15日の間に、「宿泊療養施設」の入所待機中だった50代男性が死亡したことがわかりました。
これまで自宅待機や療養中に6人の死亡が確認されていて、そのうち1人70代女性は陽性告知の電話がつながらず死亡、1人は保健所の連絡ミスで陽性告知から6日間健康観察が行われず、結果的に死亡しています。
これで自宅待機や療養中に死亡した人は、計7人になりました。
感染者は6日連続で2ケタにとどまり、26日連続で前の週より減少しました。
人口10万人あたりでは北海道「11.4人」、札幌市「21.1人」となり、緊急事態宣言の目安となる「25人」を北海道も札幌市も下回りました。
北海道発表分として、新たなクラスターは確認されていません。
これまでのクラスターが拡大しています。
●介護老人保健施設(石狩地方)
新たに入所者1人の感染が確認され、この関連の感染者は計78人になりました。
●特別養護老人ホーム(むかわ町穂別地区)
新たに職員1人、入所者1人の感染が確認され、この関連の感染者は計51人になりました。
●障害者支援施設(胆振地方)
新たに職員1人の感染が確認され、この関連の感染者は計67人になりました。
●孝仁会「星が浦病院」(釧路市)
新たに入院患者1人の感染が確認され、この関連の感染者は計49人になりました。
【6月18日北海道発表分の感染者情報】
▼空知地方:5人
・芦別市:1人
・非公表:4人
▼石狩地方
・恵庭市:1人
▼胆振地方:3人
▼渡島地方:1人
▼オホーツク地方:2人
▼十勝地方
・帯広市:3人
▼釧路地方
・釧路市:1人
●札幌市:1人
■神奈川県:1人
18日は新たなクラスターは札幌市などでも確認されず、北海道内で6日ぶりに「0」でした。
76人中、31人の感染経路が不明で、重症者は前日から3人減り28人。札幌市は前日から2人減り15人となりました。北海道内では重症者数が5月26日に最多60人まで増加しましたが徐々に減少し、第3波のピーク時37人を下回っています。
政府は北海道を含めた10都道府県で6月20日まで延長していた「緊急事態宣言」を沖縄県を除き解除し、北海道を含む7都道府県を「まん延防止等重点措置」に移行することを決定しました。
移行対象は、北海道、東京都、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県の7都道府県で期間は21日から7月11日まで。菅首相は「感染が再拡大した場合は、機動的に対処する」としています。
現在「まん延防止等重点措置」が適用されている埼玉県、千葉県、神奈川県は継続します。
北海道は医療体制がひっ迫している札幌市で「強い対策」が必要としていましたが、飲食店への時短営業などを含めた対策を小樽市や旭川市、石狩地方計10市町村にも拡大する方向で調整を進めていて、今後の対策本部会議で決定します。
20日までの緊急事態宣言中、北海道は、北海道全域へ「外出自粛」や札幌近郊と旭川市など10市町村で酒類やカラオケを提供する店の「休業要請」、1000平方メートルを超える集客施設の「週末の休業要請」などの対策に加え、北海道へ来ることの自粛要請、感染対策ができない場合のイベント中止検討などの対策を追加し、協力を呼びかけています。
北海道内の感染者は、計40778人となりました。