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"救急車の行き先"がない…「診察して」かかりつけ医に懇願 迫る救急医療崩壊の危機

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 過去最多499人の新規感染者が確認された札幌市。発熱外来の医師は、「このままでは救急医療は崩壊する」と警鐘を鳴らします。

 とよひら公園内科クリニック 藤本 晶子 院長のインタビュー

 「お母さんからの問い合わせで37歳の息子さんが、1週間くらい前から熱が出始めた。あまりにも辛くて、救急車を呼んだ。

 救急隊が受け入れ先の病院を探すが、20件くらい断られ、自宅に戻ったと。

 「もう1件は、ご夫婦で奥さんから電話があり、38度から39度の熱を行ったり来たりして、どんどんご主人が衰弱していく。診察してくれないかと言われたが、コロナ陽性患者を受け入れるわけにはいかないので、根気強く電話をかけて、薬をもらうなどの指導しかできなかった。

 ほぼ、陽性だろうという方なので、それは保健所の管轄になってきますから、私たちかかりつけ医の地域医療の人間には何もできない。

 叫びに近い電話が多く、どうにか助けてくれないかというような問い合わせがかなり増えて、電話対応のスタッフも疲弊している」

すでに札幌市の外へ搬出するケースが相次いでいる

 札幌市から市外への救急搬送するケースも相次いでいます。
 3月: 1件
 4月:17件
 5月:17件(7日時点)

 余市町や倶知安町などへ搬送するケースも出ています。

札幌市から160キロ離れた病院への受け入れ問い合わせも

 札幌市から約160キロ離れた十勝地方の病院にも「札幌の患者を受け入れる可能性があると保健所に言われた」としますが、清水赤十字病院の大沼まゆみ看護部長は「十勝の感染者数も増えていて、病床・人員ともに大変厳しい状況」と話しています。

 この状況を北海道医療大学の塚本容子教授は、感染しないことはもちろん、「ケガや事故にあった時に、入院さえできないほど札幌市内の医療はひっ迫している状況を知ってほしい」と話し、人と人との接触を極力控えるよう訴えています。

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