「いる位置がわからなくなった」"霧と雪"原因か…50代男女 山で道間違え救助要請

北海道警小樽署
北海道小樽市の春香山で登山中の50代の男女が一時遭難しましたが、通報から約4時間後に無事発見されました。警察は山菜採りや本格的な登山シーズンに向けて、注意を呼びかけています。
山岳遭難があったのは、北海道小樽市と札幌市南区にまたがる「春香山」(標高906メートル)です。
警察や消防によりますと4月4日午後5時30分ごろ、入山していた札幌市西区に住む50代の男女から「登山中に迷い、いる位置がわからなくなった」などと携帯電話から110番通報がありました。
当時2人は小樽市内の登山口から入山し、春香山の頂上まで散策し下山する途中でした。
通報した際、2人が下山中に中腹の銭函峠の分岐点を誤って札幌方向へ進んでいたことがわかり、警察などは分岐点へ戻るよう指示。
通報から1時間以上経過し2人は分岐点までたどり着きましたが、日が暮れ疲労もあったことで再度通報を寄せていました。
警察や消防が山に入り、最初の通報から約4時間後の午後9時30分ごろ、峠の分岐点付近で2人を発見。2人にケガはなく、自力で山に入った小樽市方向へ戻ったということです。
当時山では濃い霧が出ていたほか小雪も舞っていたことで登山道を進めなくなり、道を間違えたとみられています。
4月に入り北海道内ではギョウジャニンニクを採りに山へ入った男性が行方不明になるなど山岳遭難が相次いでいて、警察は本格的な登山シーズンを前に注意を呼び掛けています。