事故調査は“2、3年”かかるか… カズワン 専門家が解説「過去にはエンジン冷却パイプが原因の事故も」
海底から引き揚げられたカズワンについて、船舶の事故に詳しい水難学会・斎藤 秀俊 会長の解説です。
・過去の写真と見比べた変化について
斎藤会長:「大きくは変わっていない。細かい所では、窓の所が外れていて目隠しがされていたように思う」
「窓が外れたままになっていると海水が外に出る時に中に残っているものが流れ出すと困るので覆って引き揚げたと思う」

事故前との変化は…
・事故の原因究明のポイントについて
斎藤会長:「沈没に至る浸水の原因が何だったのかと調べていくと思う。穴がいくつか開いていたという報道もあるし、穴以外の見えないところの傷や亀裂から浸水したかもしれないし色々なことが考えられる」

事故原因は…
・「エンジンが使えない」「船首部分が浸水した」と通報があったが、船に起ったと考えられることについて
斎藤会長:「機関室に水が入るのが沈没事故の大きな原因になる。冷却水を送るパイプは普段は水が漏れることはないが、亀裂が入ったりゴムホースが抜けたりすることで海水が吹き出てエンジンのある機関室に水が大量に入り込む事故も過去に何件も起こっている」
「一般的に事故が起こって、調査報告書が国から出るのに2、3年かかっているが、関係者が努力することによって変わってくると思う」