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【ノルディックスキー】コロナ解雇の異色ジャンパー内藤智文が表彰台…雪印メグミルク杯

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スキージャンプの内藤智文選手(古河市スキー協会)

 ノルディックスキーの雪印メグミルク杯ジャンプ大会が2月11日、北海道札幌市の大倉山ジャンプ競技場で行われました。

 成年男子は渡部陸太選手(東京美装グループ)が130メートルを超えるジャンプを揃え232.1点(1回目132.5m/2回目131.0m)で今季2勝目を上げました。大倉山2連勝です。

 2位が1回目トップの内藤智文選手(古河市スキー協会)。3位に大学生の宮崎敬太選手(東海大学)が入り、48歳の葛西紀明選手(土屋ホーム)は2回目に131メートルを飛びましたが1回目の出遅れが響き5位でした。

 女子は小林諭果選手(CHINTAIスキークラブ)が今季初優勝。中学生が対象のジュニアは坂野旭飛選手(札幌栄南中)。19歳未満の少年組は桑田匠選手(青森五所川原農林高)が優勝しました。

 ◇ 内藤智文が2位 ◇

 1回目に136.5メートルを飛びトップに立った内藤智文選手は2回目を終え複雑な表情で引き上げてきました。

 「失敗しちゃいましたね。(1回目トップで)最後に飛ぶのも久しぶりだったし、失敗もいつ以来か思い出せないくらいの大失敗でした」。

 その表情の意味を推し量ることはできませんでしたが「表彰台に戻ってこられたのは大きかったです。久しぶりの表彰台は嬉しいですね」とも話しました。

 内藤選手は雪の積もらない東京で生まれ、茨城を拠点に活動する異色のジャンパー。

 北海道で過ごした下川商業高校、東海大学時代は企業チームからスカウトされるような成績を残せたわけではありません。

 それでも2017-18季には国内5勝を挙げ、ワールドカップ遠征メンバーにも選出されるまでになりました。

 困難を切りひらいて目標にアプローチしているという自負と意地もありました。

 ところがコロナ不況で支えてくれていた勤務先から雇用の継続を絶たれ、スキーシーズン開幕と時期を同じくして2020年11月からは失業保険と貯金を切り崩す生活。

 収入の基盤が脅かされたばかりではなく競技においても目標への道が更に険しくなりました。“日本代表”に昇格する、海外挑戦のステップになるはずだった大会がことごとく中止になっているのです。

 コロナ禍が追い打ちをかけた問題を抱えながらも「まずは良いジャンプをして応援してくれる人たちに良い報告をしたいと思っています」と話す内藤選手。

 もう1つの大きな問題が自分自身のジャンプの状態が上がってこなかった点です。

 「選手として結果を出していくのは大事だと考えています。まだまだ良くなっていく手応えはあります」。

 この日の1回目のジャンプが険しい道に光を当てたのかもしれません。

【雪印メグミルク杯ジャンプ大会成績】

◇女子
1位 小林 諭果 (CHINTAIスキークラブ) 200.5点 (128.5m/125.0m)
2位 岩佐 明香 (大林組) 194.8点 (116.5m/139.0m)
3位 茂野 美咲 (CHINTAIスキークラブ) 189.7点(121.5m/122.5m)

◇ジュニア
1位 坂野 旭飛 (札幌栄南中) 231.2点 (137.5m/132.0m)
2位 森 恢晟 (札幌福井野中) 79.6点 (104.0m/80.5m)
※出場2名

◇少年
1位 桑田 匠 (青森五所川原農林高) 95.4点 (115.0m/89.0m)
2位 辻創 太 (東海大札幌高) 56.3点 (97.5m/84.5m)
3位 森野 幹登 (札幌日大高) 51.0点 (91.5m/83.0m)

◇成年男子
1位 渡部 陸太 (東京美装G) 232.1点 (132.5m/131.0m)
2位 内藤 智文 (古河市スキー協会) 223.1点 (136.5m/116.5m)
3位 宮崎 敬太 (東海大学) 211.3点 (123.0m/127.5m)
5位 葛西 紀明 (土屋ホーム) 206.5点 (114.5m/131.0m)

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