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"レッドゾーン"で記者が見た…クラスター起きた介護施設の現実「不足する人手や物資」

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 クラスターが起きている施設の現状を知ってほしい――。北海道江別市の施設が取材に応じ、感染者の居室がある「レッドゾーン」に北海道ニュースUHBのカメラが入りました。人手や物資の不足にあえぐ現場の声です。

2月7日現在、感染者は入所者21人、職員13人の合わせて34人

 江別市の老人介護福祉施設「夢あかり」。短期入所施設と特別養護老人ホームを運営しています。

 1月20日に初めて陽性者が確認されて以降、2月7日現在、感染者は入所者21人、職員13人のあわせて34人にのぼっています。

 一体、施設で何が起きているのか…。北海道医療大学の塚本容子教授とともに、レッドゾーンにUHBのカメラが入りました。

 喜多 真哉 記者:「この防火扉の向こうがレッドゾーンです。これから塚本教授とともに中に入ります」

20人の居住区がレッドゾーン

 JR江別駅から1キロあまり。車で5分のところに老人介護福祉施設「夢あかり」はあります。特別養護老人ホームの全入所者は80人。クラスターが起きている20人の居住区をレッドゾーンとしています。

 中は広さ13畳の入所者の個室20部屋と共有スペースに分かれていて、取材した2月4日は、11人が自室で療養。重症の2人が医療機関へ入院していました。

通路に積まれた消毒剤やオムツ「以前は何もなかった」

カメラがレッドゾーンへ

 防火扉で仕切られた向こうがレッドゾーン。中では、3人の介護スタッフが働いていました。それぞれの個室に入り、介護に当たっています。通路には物資が山積みです。 

 喜多 真哉 記者:「消毒剤やオムツもあります。印象としては、雑然と並んでいる感じです」

 「夢あかり」志村 知子 副施設長:「以前はここには何もなかった。ただの廊下でしたので。なかなか出入りが難しいということで必要最低限のモノを置いている」

現場の労働環境悪化…人手不足が深刻

通路に並ぶ消毒剤やオムツ

 クラスターが起きたことで、現場の労働環境が悪化しています。

 志村 副施設長:「(午前6時30分出勤の)早番も午後9時ごろまで。職員は休みをとれるようにしていますが、わたしや主任はずっと出ています。

 Q,ご自身はいつから休みをとってない? わたしは2、3週間前から休みなしです」

 原因は人手不足。クラスターが起きるまでは16人体制でしたが、スタッフに陽性が出たり、家庭の都合で出勤できない職員もいたりして、半減。市内の別な施設から3人応援に来ていますが、足りていません。

レッドゾーン以外でも予防策…「綱渡りの状況」

物資の不足も続き、綱渡りの状況が続く

 ガウンやマスク、手袋なども不足しています。取材した2月4日、物資が搬入され、ロビーに積まれていましたが、ガウン400枚が入った段ボール10箱は2、3日で消費されるといいます。

 運営法人「北叡会」石井文将 事務局長:「レッドゾーン以外でも予防を図るのでこれだけの量が2日で消費されていく。ほかの施設からいただいたりとか、回してもらいなんとか工面。綱渡りの状況」

 人手や物資の不足にあえぐ現場…。クラスターが起きた施設では、更なる支援を求めています。

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