娘の誕生日に勝利の公約果たせず「悔しい」自主隔離明け“スキージャンプ”葛西紀明選手2021年初戦7位

自主隔離明け2021年初戦は7位 葛西紀明選手(左) 優勝は渡部陸太選手(右)
1月30日に札幌で行われたスキージャンプのHTB杯に出場した葛西紀明選手(土屋ホーム、下川町出身)。
不安定な雪と風にも悩まされ1回目106メートルで9位、2回目は117メートルで順位を上げましたが155.8点で入賞に届かない7位に終わりました。
ワールドカップ(W杯)出場資格獲得を目指して年末にスイスでW杯の下部大会、コンチネンタルカップ(C杯)に出場。欧州遠征後、自主隔離を経て臨んだ“レジェンド”にとっては2021年最初の競技会でした。
葛西選手:
「2週間の隔離は問題なかった。運に味方してもらえず残念」。
W杯出場に近づくようポイント獲得を目指したC杯は思うような結果が得られず「気持ちも落ち込んだ」そうですが、欧州では所属のリヒャルト・シャラートコーチのもと合宿も行い光明を見出していました。
葛西:「少しずつよくなり、優勝も狙えるところまで来ていた。それだけに悔しい」。
この日は長女璃乃ちゃんの5歳の誕生日。試合前には“勝利のプレゼントでお祝いする”と意気込んでいました。
葛西:「優勝してプレゼントにしたかったが残念な結果に終わり娘に“怒られます”」。
“悔しい”を繰り返したレジェンドでしたが、ファンへのメッセージを求めると「また国内大会は続くので優勝して皆さんと元気を分かち合えるようなジャンプをしたい」と前を向きました。
【HTBカップスキージャンプ競技会成績】
1位 渡部 陸太 (東京美装グループ) 214.7点(138.5m/122.0m)
2位 伊藤 将充 (土屋ホーム) 208.1点(128.0m/126.5m)
3位 栃本 翔平 (雪印メグミルク) 205.7点(134.5m/123.0m)
7位 葛西 紀明 (土屋ホーム) 155.8点(106.0m/117.0m)