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北海道コンサドーレ札幌GMに聞いた「コロナ禍のクラブ経営」そしてこれからの「クラブの未来図」#2

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 ―自身の将来に向けたステップの際に、これまでお世話になったクラブのこれからのために何かを残したい。そういうふうに考えられる選手は、なかなかいないのではないでしょうか?

 三上GM:「Jリーグ全体で見ると少ないと思います。コンサドーレに関しては、本当にサポーターやメディアの皆さんの影響が大きくて、このチームでサッカーをできることが幸せだと考えてくれている選手が多いです。2011年くらいからはどの選手もオファーがあった時に、どのくらいお金を残せますか、自分は他クラブからどういう評価を受けていますか、ということを気にしてくれる選手も多くなりました」

 ―進藤選手と同じく北海道生まれのアカデミー育ちである濱大耀選手、藤村怜選手もそれぞれ期限付き移籍を決めました。現時点ではなかなか出場機会がなかった選手たちの決断について、どう見ていますか?

 三上GM:「クラブとチームの『未来図』を考えたときに、彼らは間違いなく将来この赤黒のユニフォームの中心になり得る選手だと僕は思っています。そこに行くために、彼らは経験を積み重ねなければなりません。その経験をここまではコンサドーレで積んできましたが、彼らの努力や今の成長度から言うと、次なるステップに進んだほうがいいなと。そのステップというのは、公式戦に絡んで多くの経験を積むことです。それをコンサドーレの中でできればよかったのですが、我々も先ほど言った『未来図』を含めて色んなかたちでチームも成長していきます。彼らが競争に勝ち得ていく可能性は当然ありますが、現実的に今それを選ぶよりも、他のクラブで必要とされているのであれば、そこできちんと結果を出して、そして我々の『未来図』にまた乗って、戻ってきて欲しいという思いで移籍を承諾させてもらいました」

1年半ぶりの復帰となる小野伸二

■小野伸二 電撃復帰の舞台裏

 ―このオフ、サポーターを喜ばせたのが、元日に発表された小野伸二選手の電撃復帰です。どういったコミュニケーションの中で移籍の話が進んでいったのでしょうか?

 三上GM:「私たちは、以前このクラブに所属してくれた選手に、これは小野伸二に限らずですが、マメに連絡をとらせてもらっています。その中でシンジから、FC琉球で今こういうことをやって、こういうことを達成し、次はこういうことをやりたいと思っているという話がありました。そして、ありがたいことに琉球から2021年も必要だと言ってもらったんだけれども、自分の中で整理できていないことと、もっともっとやりたいということがあって、葛藤していると聞きました」

 「当初は『今シンジが求められていることって、こういうことなんじゃないか』、『札幌ではこういうことをやってくれたじゃないか、同じようなことを沖縄の地でできるかもしれないね』という話をしていました」

 「ただ、そういう話をしていく中で我々のクラブも石川直樹、早坂良太という、このチームの骨格を精神的に支えてくれていた選手の引退が決まり、『もし札幌に来たら、こんな役割があるよね』という次の段階の話になっていきました。そして、シンジ自身から『自分は本当に札幌に必要な選手なんでしょうか?』という相談があったので、『間違いなく必要な選手だよ』と伝えました」

 「私自身、シンジはもっと成長できる選手だと思っています。彼の持っている『イマジネーション』、これは教えられないものです。『1+1=2』ではなく『3』にも『4』にもできるというのが、彼の選手としての素晴らしいところだと僕は思っているんです。今、ウチに入れば、その1+1を『4~5』に持っていける、まだまだ成長できるポテンシャルを持っていると思っています」

 「ですので率直に必要な部分はこういうところだよという話をさせてもらいました。同時に、前回シンジがいなくなってからのチームの経緯や、その中でも変わらずにある『未来図』を示して、その上で『シンジ、どう?』という話に発展し、最終的にまた札幌に帰ってくることを決断してくれたのかなと思っています」

  • みんテレ