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北海道コンサドーレ札幌GMに聞いた「コロナ禍のクラブ経営」そしてこれからの「クラブの未来図」#1

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2021シーズンに向け始動したコンサドーレ(提供:北海道コンサドーレ札幌)

 2020シーズンを12位で終えた北海道コンサドーレ札幌。名将ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(愛称・ミシャ)が2018年の就任以来標榜する『超攻撃的サッカー』は進化を見せ、世界的に見ても異色の戦術『オールコートマンツーマンディフェンス』の実践により、リーグ内でも特異な存在感を発揮。圧倒的な強さで優勝し『Jリーグ史上最強』の呼び声高い川崎フロンターレに等々力で唯一勝利を挙げるなど、このシーズンから取り組んだ新戦術の更なる可能性を見せた試合もありました。

 一方、就任1年目でクラブ史上最高となるJ1リーグ4位、翌19年には初のタイトル獲得まであと一歩に迫るYBCルヴァンカップ決勝進出など、近年、熱狂的な赤黒のサポーター達を興奮させ続けてきた『新しい景色』と比べれば、2020シーズンの成績は満足できるものではなかったかもしれません。

 コロナ禍は新たなシーズンにも影響必至です。2021年に創立25周年を迎えるクラブは、一体どのような展望、『未来図』を描いているのでしょうか。これまでスカウト、強化部長を歴任するなど20年以上にわたりチームの強化を担当、現在はクラブのGM(ゼネラルマネージャー)を務める三上大勝氏へのインタビューをもとにお届けする第一弾です。(取材:UHB北海道文化放送「コンサラボ」)

北海道コンサドーレ札幌の三上大勝GM

■『オールコートマンツーマンディフェンス』誕生秘話

 ―2020年、チームは『オールコートマンツーマンディフェンス』など新しい戦術にチャレンジしました。2020シーズンをどう分析したのか、それを踏まえて2021シーズンに向け、どんなコンセプトで補強したのかを教えて下さい。

 三上GM:「まず2020年に関しては皆さんご存知のように新型コロナウイルスで色々なところで影響がありました。サッカー界も同様で、Jリーグにとって降格がない特別なシーズンになりました。その中で我々がとった『オールコートマンツーマンディフェンス』という戦術ですが、実はミシャ監督とは、2021年のキャンプから取り組もうということを数年前から話していたものなんです」

 「我々はプロですから、当然目の前の試合を勝つことを一番に考えなくてはいけない。一方でクラブの『未来図』を意識した時に、想定よりも半年早いけれども、この特別なシーズンを上手く活かしながらオールコートマンツーマンを取り入れていくべきではないかと。ネガティブに考えず、どうポジティブに捉えていくのかと考えた時のひとつの答えが、2021年からやろうと思っていたオールコートマンツーマンという戦術を2020年から取り入れることでした」

 「実際にやってみると、やはり『不安定な面』が見えてきました。具体的には、我々の狙いとする部分が通じなかった時に相手に点を取られてしまう。結果、勝ち点に繋がらないという戦いが続きました。もう一つ、全てがオールコートマンツーマンではなく、対戦相手もしくは90分の中で、この時間帯はオールコートマンツーマン、ここからは一歩引いて、ここからはカウンターを狙う、というような『使い分け』をやっていかなければいけないと思っています」

 「本来2021年から始める予定だった戦術『オールコートマンツーマン』を2020年から取り入れたことによって、シーズンを通して多少不安定なところがあり、12位というチーム順位になってしまいました。ただ、半年早く取り入れたことによって、この戦術の課題や『未来図』みたいなものが明確に見えました。このオフ期間に補強したのは、それを意識した選手達です」

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