2週間ぶり100人以下に…92人感染北海道 "変異ウイルス"上陸で再拡大への懸念も
新たな感染者数が増減を繰り返す北海道内。やはり感染拡大は続いているようです。
北海道内では1月19日、新型コロナウイルスで6人が死亡し、新たに92人の感染が確認されました。
北海道内では新型コロナウイルスで6人が死亡し、新たに札幌で47人、函館市で14人などあわせて92人の感染が確認されました。北海道内の感染者数が100人を下回るのは2週間ぶりです。
札幌では3日ぶりに新たなクラスターは確認されませんでしたが、すでにクラスターとなっている市内の2つの医療機関で患者や職員の感染が確認されるなど拡大が続いています。
また2日ぶりに10人を超える感染者が確認された函館市では、市内の飲食店で会食をした友人同士の6人が新型コロナウイルスに感染し、新たにクラスターと認定されました。

国内で確認されている「変異ウイルス」
北海道が緊急事態宣言を国に要請する目安となる、直近1週間での人口10万人あたりの新規感染者数は、19日までで累計1038人。10万人あたり「20人」で、目安となる「25人」は下回っています。
しかし、国内で確認されている「変異ウイルス」が心配されます。
【日本で確認されている変異ウイルス】厚労省HPより
・羽田空港:16人
・成田空港:9人
・関西空港:9人
・東京都 :7人
・静岡県 :3人(イギリス滞在歴も接触歴もない→初の市中感染か)
・兵庫県 :1人
合計 :45人(このほか成田空港では19日新たに男性2人も判明)

「イギリス由来の変異ウイルス」で判明していること
【イギリス由来の変異ウイルス】
「イギリス政府によると12月14日~16日までにロンドンで感染者全体の68%が変異ウイルスに感染」(国立感染症研究所より)
●感染力
従来種の約1.7倍の可能性
「子どもの方が感染しやすい兆候がデータから読み取れる」(イギリス政府の諮問機関メンバー ニール・ファーガソン教授)
この特徴を北海道医療大学の石角鈴華講師は、「感染力が強まった、実効再生産数が0.4あがるといわれている」とし、「変異ウイルスが広まると、非常に感染者が早いスピードで増えるので、感染者が増え、重症者も増え死者も増えることにつながり、医療がひっ迫する恐れがある」と懸念を示しました。