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「違ったらそれでいい」「後悔したくない」詐欺被害を未然に防いだ職員が語る"共通点"

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感謝状の贈呈式(北海道警旭川東署、1月7日)

 北海道内で後を絶たない「特殊詐欺」事件。北海道警察のまとめでは2020年の被害額は183件、4億9000万円にのぼり、前年より23件、7700万円増えています。

 一方で未然に防ぐことができたケースも少なくありません。最後のとりでと言われる金融機関やコンビニエンスストアのスタッフがどのように被害を防いだのか。2つのケースから共通点が見えてきました。

 1月7日、北海道警旭川東署で河田啓治署長から感謝状が手渡されました。

 受け取ったのは、郵便局員の岩城卓郎さん(47)、山本柊さん(24)、そしてコンビニエンスストア店長の稲田貴浩さん(33)、店員の佐藤亜希子さん(45)です。

 2020年12月、彼らはそれぞれの職場で特殊詐欺の被害を防ぎました。

 北海道警のまとめでは、2020年に確認された特殊詐欺は183件。もっとも多かったのは警察官などを装ってキャッシュカードや現金をだまし取る手口。

 一方で、身に覚えのない代金などを請求する架空請求詐欺は、2019年の67件から減少に転じました。この詐欺は、被害者が振り込む際に金融機関などの職員が関わる特徴があります。

 なぜ被害を未然に防ぐことができたのか。2つのケースにはある共通点がありました。

郵便局員歴24年 岩木卓郎さんの場合

岩城 卓郎 課長

 郵便局に勤めて24年、岩木課長は12月8日午後2時ごろ、窓口業務をしていた部下の山本さんから神妙な面持ちで「振り込め詐欺だと思います」と報告を受けました。

 窓口にはメモ用紙を握りしめ、興奮状態の80代の女性の姿がありました。

実際に女性の元に届いた架空請求のメッセージ(提供:北海道警)

 女性から話を聞いていると、携帯電話に「NTT」を名乗るメールが届き、身に覚えがないまま指定された番号に連絡したところ、相手から「ウイルスに感染している。28万円払う必要がある」と言われ、郵便局にやってきたことがわかりました。

 15分ほど時間をかけ、話を聞いた岩城課長。内容に整合性がなく、相手から聞き取ったと思われる内容のメモ用紙を読み上げるばかりの女性に「警察呼んでもいいですか」と告げ、被害を未然に防ぐことができました。

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