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【近くて遠い国】しょうゆが甘い!…ロシアン・ビューティーが好む日本食<2020年ヒット企画>

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街角でカメラを向けるとおどけて見せるロシアの女性たち。「日本は大好き」と口をそろえるワケとは

 北海道ニュースUHBが2020年に配信した記事で、最も反響が大きかった企画「近くて遠い国」(全3回)を再掲します。

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 日本人の多くが親近感を抱かない国ロシア。内閣府の意識調査で「ロシアに親しみを感じている」と答えたのはわずか2割程度だ。

 一方、ロシア人の大半は親日家。女性は特に日本食や日本の化粧品に強い関心を示す。最終回は「ロシアン・ビューティー」にとっての日本とは。

 ※4月4日配信。

マチにあふれる日本食 …「週1で食べる」"ヘルシー"なイメージでとりこに

「カロリーが低い」として好んで日本食を食べるロシア人女性たち

 「いらっしゃいませー」

 モスクワの地下鉄駅から徒歩5分にある日本食レストラン「いちばんぼし」。客が入店すると、ホールスタッフの全員が日本語であいさつする。日本人のシェフがいて、本格的な日本食が楽しめることもあり、モスクワで屈指の女性に人気の店だ。

 金融機関に勤務するアナスタシアさん(43)は天ぷらの盛り合わせとかっぱ巻きを注文した。「きょうは天ぷらを食べたけど、カロリーを抑えたい時は刺身。日本食は週1、少ないときでも2週に1回は食べるわ」と日本食好きをアピールする。6歳の娘と来ていたスベトゥラナ・トゥチナさん(39)も「日本食はヘルシー。量が少なくてもおなかがいっぱいになるし、カロリーも低いわ」と賞賛する。

 国営メディアが北方領土問題や平和条約締結交渉など日露関係を、時折深刻に報じているが、女性の多くは意に介さない。心理学者のヤナ・ブリーズネフスカヤさん(32)は「小さな島がどうこう言われても、よく分からないし、食べるときにそんなことと考えないわよ」と笑い飛ばす。

 ロシアでは、2000年に日本食ブームが到来し、その後、店も増加。今ではモスクワだけでも540軒の日本食レストランが電話帳に登録されている。日本人のシェフがいる店は数えるほどしかないが、中華をはじめ、韓国、北朝鮮、ベトナムなどのアジア料理店では当たり前のように日本料理が提供されている。箸を上手に使える人も珍しくはない。

 ロシア人の多くは食事へのお金を惜しまない。家計の消費支出に「飲食費」が占める割合を示すエンゲル係数は29%と日本より5ポイントも高い。会社員のオリガ・カルポワさん(37)は「1人当たり3000~4000ルーブル(4200〜5600円相当)を使うわ。それでも日本食のイメージがいいのよ」と解説する。

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