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【近くて遠い国】眠らないネイルサロン…「自撮り大好き」ロシア人女性の"美"<2020年ヒット企画>

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24時間営業…眠らないネイルサロン 「爪がきれいになって初めて"完璧に美しい"」

ネイルサロンも24時間営業。店内は常に満席

 モスクワの高層ビル群「モスクワシティ」。その中心にそびえ立つ一等地の1階にネイルサロン「ネイル・サニー」がある。年中無休で24時間営業。スタッフ約70人が終日働いている。

 「ネイルやペディキュアだけでなく、眉毛やまつ毛、髪のカラーリング、そしてメークアップもやるわ。ネイルの色はロシア最大級の2000色もあるのよ。ロシア人女性はきれいになるためなら、高いお金を払っても品質の良いサービスを求めている」

ネイル・サニー(@nail_sunny)のインスタグラムで公開されたサンプル。左最下は新型コロナウイルスをデザイン

 オーナーのモフシシャン・アリナさん(33)は誇らしげに語る。国内に16店舗展開し、アメリカ・ロサンゼルスやアルメニアにも進出した。彼女の言葉通り、約45席ある店内は満席だ。1日200人が来店し、平均2200ルーブル(3100円相当)を支払う。

 客の9割が、爪にジェル状の樹脂を塗って特殊なライトで固めて仕上げる「ジェルネイル」をオーダー。大半がラメでキラキラとさせるのを好む。

 サンプルを写真共有SNS「インスタグラム」に公開していて、フォロワーは220万人を超える。新型コロナウイルスを爪につけるなど、奇抜なデザインで人目を引く。

 「反響がすごい。斬新なデザインを好む人も少なくないので。いずれにせよ技術力のアピールになり、客がその技術力を求めているのよ」

高層ビル群「モスクワシティ」。24時間営業のネイルサロンはこの一角にある

 リクルートライフスタイルの調べでは、日本人女性の1回当たりの利用額は5655円。それに比べロシアの客単価は決して高くはないが、そもそも日本人女性の利用率は9.8%。ロシアのコスメサイトの調べでは、35.7%がネイルサロンに通い、90.3%がマニキュアは「必須」と答えている。

 3週間に1度店をたずねる常連客のコトワ・イリーナさん(16)は高校生で自らの収入はない。「美しさにはある程度犠牲が必要。母が『美しくなって来なさい』とお金を出してくれるの」とこともなげに笑う。

 息子が生後3か月で育休中の会社員、ズロトニコワ・ソフィアさん(25)は月1、2回のペースで通う。「たまに5000ルーブル
(7000円相当)使うわ。爪がきれいになって初めて、ロシア人女性は"完璧に美しい"と感じるの」。こうした女性たちのニーズで、摩天楼の路地店は眠らない。

 「美しさ至上主義」とも言えるロシア人女性。なぜここまでこだわるのか。モスクワに住む新体操学校の教師で、シングルマザーのアンナさん(24)は端的に理由を語る。

 「とにかく早く結婚したいのよ。若い人の多くが着飾るのは、結婚が目的」

 結婚への強い渇望は数年後、失望に変わる。ロシアは世界トップの離婚大国なのだ。

 ※この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースによる連携企画です。

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