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【近くて遠い国】眠らないネイルサロン…「自撮り大好き」ロシア人女性の"美"<2020年ヒット企画>

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ネイルサロンで仕上げた爪を誇らしげに見せるロシア人女性。彼女たちにとって美とは何か

 北海道ニュースUHBが2020年に配信した記事で、最も反響が大きかった企画「近くて遠い国」(全3回)を再掲します。

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 日本人の多くが親近感を抱かない国ロシア。内閣府の意識調査で「ロシアに親しみを感じている」と答えたのはわずか2割程度だ。世界的なモデルやバレリーナ、フィギュアスケーターのイメージが先行し、「ロシアン・ビューティー」と言われるロシア人女性。3回にわたり、彼女たちの価値観やライフスタイルを追い、隣国の素顔に迫る。

 初回は「ロシアン・ビューティー」にとって美とは何か。

 ※3月28日配信。

カメラの前では自然と”ポージング” …高い美意識は母からの教え「あなたが一番美しい」

バレエとオペラの殿堂「ボリショイ劇場」の前は、思い思いのポーズを決める女性でいっぱい

 ロシアの首都・モスクワ。26日ぶりの青空が広がった日の午後、観光スポットにもなっているバレエとオペラの殿堂「ボリショイ劇場」の前に女性たちが集う。思い思いにポーズを決め、自撮りや友人に撮影されることを楽しんでいた。

 その中で一際大げさな身ぶりを見せていたのが、大学生のファルドジノワ・ユリアさん(25)。何度も体を回転させながら、その姿を友達がカメラに収めていた。

自撮りする女性たち。インスタグラムやロシア版Facebookと言われる「ВКонтакте(フコンタクテ、連絡中の意)」などで日常を公開する

 「インスタグラムにキレイな自分をアップするの。ポーズするのは、自然なこと。ロシア人女性の心に備わっていることよ」

 ユリアさんはロシア人女性を代表するかのように語る。

 とにかく、ロシア人女性の多くは写真に写ることが大好き。カメラを向けると年齢を問わず髪をかき上げ、足をクロスし、背筋を伸ばして撮影を待つ。モデルのようなまなざしでレンズを見つめる。

 ロシアで最も有名な観光地「赤の広場」でも、その光景はあふれている。無職のマドレナさん(20)もその1人。

 「右か左か、それとも下からあおるのか。ロシア人女性は自分を最も美しく撮れる角度を知っているの。わたしは数え切れないほどのポーズを持っているわ」

ロシア人女性はカメラを向けると、自分が綺麗に見えると思う角度で構える

 ジュラブリョバ・タチアーナさん(70)は、5歳の孫にポーズをとらせ、写真を撮っていた。「小さい子どもでも美しくあれ…。それを子どもたちに教え、彼女たちが自然に身につけていくものなのよ」。諭すようにロシア人女性の心情を説く。

 大学生のアリーナさん(18)をスマートフォンで撮っていた母親のシュミット・ナリサさん(57)も同じ主張。「ロシアの母親は昔から”あなたが一番良い子で、一番美しい”と教育する。だから、ロシア人女性は”自分が一番美しい”と考えているのよ。もちろん、アリーナが一番美しいわ」。"蝶や花や"と育てるを地で行く。

  • みんテレ