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【近くて遠い国】表向きはロマンチックでも世界トップ「離婚大国」…ロシアの現実<2020年ヒット企画>

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モスクワ中心部の観光名所、赤の広場。石畳でもピンヒールを履いたロシア人女性を頻繁に見かける

 北海道ニュースUHBが2020年に配信した記事で、最も反響が大きかった企画「近くて遠い国」(全3回)を再掲します。

  *  *  *

 日本人の多くが親近感を抱かない国ロシア。内閣府の意識調査で「ロシアに親しみを感じている」と答えたのはわずか2割程度だ。世界的なモデルやバレリーナ、フィギュアスケーターのイメージが先行し、「ロシアン・ビューティー」と言われるロシア人女性。彼女たちの価値観やライフスタイルを追い、隣国の素顔に迫る。

 2回目は一見ロマンチックに見えるロシア人の恋愛観。その行く先に待ち受けているのは、家庭内暴力(DV)と世界トップの離婚大国という現実だった。

 ※3月29日配信。

マストアイテムは"セクシーな下着とピンヒール"… 女性は四六時中武装する

モスクワの目抜き通りにあるランジェリーショップ

 ロシアの首都・モスクワ。10車線の目抜き通りにランジェリーショップがある。ショーウインドーに透け感のある総レースの下着がディスプレイされている。モスクワでは、こうした"セクシーな勝負下着"の店がショッピングモールや街角に数多く存在する。

 ファッションデザイナーのペルワコワ・エレーナさん(34)は当然とばかりに説明する。

 「男性に注目されるためよ。ロシア人女性には『男性に愛されるためにはセクシーでなければならない』と考えているわ」

 かかとの高さがつま先より10センチ以上ありそうなピンヒールを、日常的に履く女性も多い。美容コンサルタントのルズギナ・マリナさん(37)によると、多くの女性は不安定さや外反拇趾はまったく気にしていない。

 「何より女性にはエレガントさが必要。足取りや姿勢が変わるし、スニーカーより履き心地がいいわよ」

 セクシーな下着と合わせ、ロシア人女性のマストアイテムだと語気を強める。常に男性の視線を意識し、武装しているのだと。

24時間の花屋1100軒も 真夜中のケンカ…仲直りに”最低限必要”な花束

24時間営業と書かれた花屋の看板。店内には花だけでなく、大きなクマのぬいぐるみも

 モスクワの中心部から車で20分ほど離れたところに花屋がある。午後11時30分。24時間営業の看板が軒先に照らされている。

 「オーナーに怒られるかもしれない」。マフィアが経営しているというこの店の男性従業員は匿名を条件に取材に応じてくれた。

 花は、麻薬ルートと同じ中央アジアから大量に仕入れられている。安定した収入が得られるため、非合法な組織も多く出店していると言われている。

 店では花を30種類ほど扱っていて、抱えきれないほどの大きなクマのぬいぐるみも並ぶ。客の7割は男性。1番人気はバラで、1万5000ルーブル(2万1000円相当)の花束を買う人も珍しくない。

 「夜中でも営業しているのは、客が来るから。花は金よりも女性を喜ばせるからね。奧さんとケンカした後とか、離婚危機の解消にも一役買っているのさ」。男性従業員は誇らしげに説明する。

  • みんテレ