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「通常の倍の手が必要」過去最多46人感染の旭川市…患者受け入れ"ひっ迫"に危機感

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 12月2日、過去最多46人の感染者が確認された北海道旭川市。病床の7割近くが埋まり、医療崩壊の危機となる中、ギリギリの戦いが続いています。

 人口33万人、北海道・第2の都市の旭川市。

 新型コロナウイルス患者を受け入れる基幹病院の1つ、旭川医療センターです。感染者165人のクラスターが発生した吉田病院から、20人以上の患者を受け入れてきました。20ある病床の7割が埋まっています。

精神的にも肉体的にも重労働の医療現場

 看護師:「体調大丈夫ですか?口の中きれいにしますよ。口開きますか?」

 看護師がしているのは新型コロナウイルス患者の歯磨きです。吉田病院の患者の多くは、介助が必要な高齢者…。

 看護師:「こちらを向きますね」

 完全防護で治療と介助に当たる、医療の厳しい現実とは。

 体の向きを変えるのも2人がかり…。治療に加え、おむつの交換などの介助は重労働で「精神的にも肉体的にも大変」と現場からは悲痛な声が上がります。

 新型コロナウイルス患者の中には、回復しても療養ができる受け入れ先が少なく、クラスターが起きている吉田病院にも戻れない状況も発生しています。

 このため、旭川市内の病床の使用率は7割近くとなり、ひっ迫度を高めているのです。

 こうした事態に旭川市医師会は…。

現場に漂う危機感

 旭川市医師会 山下 裕久 会長:「危機感はある。手がかかる患者を抱えているので、普通の救急病棟の2倍、(看護に)2人必要なところが4人必要になる」

 医師会は治療を終えた患者を引き受けられないか、ほかの民間病院に打診。旭川市内の3つの病院で、23床分の協力の申し出があったということです。

 旭川市医師会 山下 裕久 会長:「(受け入れる)病院も心配だと思う。ただその中で理解度の高い病院が手を挙げてくれてありがたい」

 旭川の医療体制を守るためのギリギリの闘いが続いています。

ひっ迫する旭川市の病院の状況

【旭川市のコロナウイルス患者の受け入れ状況】
・旭川医大病院・旭川厚生病院・旭川医療センター・旭川赤十字病院・市立旭川病院

●11月7日:「吉田病院」でクラスター発生→基幹病院で患者受け入れ

●11月22日:「旭川厚生病院」でクラスター発生し受け入れ停止→医療体制がひっ迫する状況に(病床使用率:約66%)

北海道北部の医療圏をカバーする旭川市

【北海道北部の医療を担う旭川市】
旭川市は、北海道北部を中心に医療をカバー

→旭川赤十字病院 牧野 賢一 院長
 「旭川市外からの患者も急を要する以外は待ってもらうことも。12月は救急搬送が多い時期。なんとか救急体制を維持したい」としています。

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