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市内2病院で大規模クラスターの旭川市…「ほかの病院に影響出ている」機能停止が他の患者受け入れも深刻

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 相次ぐ大規模なクラスターで、医療体制のひっ迫が懸念されているのが北海道旭川市です。

 専門家はこのまま新型コロナウイルスの患者が増加すると、他のケガや病気の治療に影響を及ぼすと危機感を強めています。

 北海道内最多の133人のクラスターが発生した吉田病院。感染症対策の専門家である北海道医療大学の塚本容子先生は、直接現場で支援をしています。

 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「職員が感染してしまうと人手が足りなくなり、業務が過多になる。あまりの業務の多さに、感染対策でどうしてもほころびが出てヒューマンエラーが起きて感染が広がっている」

 吉田病院の入院患者は末期がんや障害で寝たきりの高齢者が多く、身体を密着させた日常のケアが必要となります。

 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「(看護師は)長時間ずっと働いている状況が続いている。看護師の患者のケアはきちんと行われている。そのほかの清掃まで手が回らない」

 現場では深刻な人手不足が起きています。旭川市内の他の病院では、吉田病院の患者を受け入れるなど支援していますが…。

 旭川赤十字病院 牧野 憲一 院長:「旭川厚生病院の機能が停止したことで、(旭川)市内のほかの病院に影響出ている。(旭川厚生病院の)役割を他の病院が分散して担わなくてはならない」

 旭川厚生病院でも98人のクラスターが発生。塚本先生は患者の受け入れ態勢のバランスが崩れないか懸念しています。

 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「コロナの症状が落ち着いたが家に帰れない患者が出てくる。(これまでは)少しリハビリが必要な患者は吉田病院に入院してリハビリする」

 吉田病院には、高齢者が自宅に戻る前にリハビリを受ける機能がありましたが、それができない状態です。

一度クラスターが発生すると…患者は他病院へ転院

 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「吉田病院のクラスターで救急病院から転院する場所がない。コロナの患者だけではなく、他の患者も移す病院がない。患者の入れ替わりが進まないと、他の患者が入院できない状況」

病床が埋まり「一般的なケガ・病気」受け入れに影響が懸念される

 塚本先生は大規模なクラスターの影響で、ケガや他の病気の患者の受け入れができなくなることを最も危惧しています。医療を守るために必要なことは…。

 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「医療従事者、介護関係者の定期的なPCR検査や抗原検査をする必要がある。巨大クラスターをつくらないことが、医療をひっ迫させないために必要な対応」