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「あまりに無責任」2歳詩梨ちゃん衰弱死 22歳母親に懲役9年 孤立させないために"顔の見える関係を"

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 北海道札幌市で2歳の長女を衰弱死させたとして保護責任者遺棄致死の罪に問われている母親に、札幌地裁は懲役9年の判決を言い渡しました。

 懲役9年の判決を受けると、目元を抑え涙を流した札幌・中央区の池田莉菜被告(22)。

生前の池田詩梨(ことり)ちゃん

 2019年5月中旬以降、長女の池田詩梨(当時2)ちゃんに十分な食事を与えず衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われていました。池田被告は詩梨ちゃんには食事を与えていたと主張していました。

 しかし、判決は低栄養状態による衰弱死だったと認定。そのうえで…。

 札幌地裁 石田 寿一 裁判長:「詩梨ちゃんの安否を気遣う親族や保育園からの支援を受けようとせず、交際相手との関係などを優先した点はあまりに無責任というほかない」

NPO北海道ネウボラ 五嶋 絵里奈 代表

 どうすれば詩梨ちゃんを救うことができたのか。札幌の子育て支援団体の代表・五嶋絵里奈さんです。

 子育てがうまくいかないことを知られたくないと感じ、支援を求めない母親は少なくないといいます。

 NPO北海道ネウボラ 五嶋 絵里奈 代表:「少しでも自分ができていないと自分を責めてしまうし、子どものしつけを外に見せるのが恥ずかしいという思いが強いんだと思います」

 五嶋さんたちは、新型コロナウイルスによって母親たちの負担が増していた2020年4月、札幌の親子にお弁当を配りました。

 NPO北海道ネウボラ 五嶋 絵里奈 代表:「(外に)出てこられない雰囲気の中で顔を見られる関係づくりができれば」

 お弁当をきっかけに母親たちの悩みを聞き、子どもたちの様子を確認しました。こうした仕組みづくりが必要だと考えています。

定期的に「歯ブラシ」を届けるところから

 現在は0歳から2歳までの子どもがいる家庭を訪問しつつ、歯ブラシをプレゼントする取り組みを続けています。

 NPO北海道ネウボラ 五嶋 絵里奈 代表:「訪問事業は歯ブラシという消耗品を定期的にお届けに行く、お子さんのために必要なものを届けに行く、というアプローチからの顔の見える関係づくり。いつもの"ネウボラ"さん来たわとドアを開けてくれる関係づくりをしっかりと作っていくことが重要ではないか」

 五嶋さんのもとにはコロナ禍で、子育てに悩む母親の声が届いています。親がSOSを出しやすい社会、そしてそれを受け止める地域づくりが求められています。